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地球温暖化の原因と環境問題記事3

「1人1日1キログラムのCO2削減」を目標に、省エネ製品買い替え促進キャンペーン

 政府が進める温暖化防止のための国民運動「チーム・マイナス6%」事務局は、安倍首相が発表した気候変動問題に対する日本の新戦略「美しい星50」に盛りこまれた「1人1日1キログラムのCO2削減」をモットーとした新国民運動の一環として、省エネ製品への買い替え促進キャンペーンを平成19年6月にスタートさせた。
 安倍首相が2007年5月24日に発表した「美しい星50」は、「世界全体の温室効果ガス排出量を2050年までに半減する」という長期目標を設定し、その達成手段として革新的技術の開発と低炭素社会の実現をめざすもので、07年度中に京都議定書目標達成計画を見直し、「1人1日1キログラムの温室効果ガス削減」を目標とした国民運動を新たに日本国内で展開していくことも、内容に盛りこまれている。
 新たにスタートさせた「省エネ製品への買い替え促進キャンペーン」では、都内の丸の内オアゾ1F OO広場(おおひろば)、お台場パレットタウン内パレットプラザ、港区立芝公園東京八百夜灯2007イベント会場内の3か所(注1)で、浴衣姿などの「エコ電球にとりかえ隊」による買替えによるCO2削減効果啓発クイズ「エコ問答」、省エネ製品への買替えに関する意識調査を実施するとともに、エアコン、冷蔵庫、電球などの家電製品のCO2排出量に関する展示を行った。【環境省】

(注1)お台場パレットタウン内パレットプラザでのキャンペーンは6月16、17日に、丸の内オアゾ1FOO広場でのキャンペーンは同9日と19日に、港区立芝公園東京八百夜灯2007イベント会場でのキャンペーンは同24日に実施された。なおキャンペーン中に実施される省エネ製品の買い替えに関する意識調査の結果は、今後の買い替え促進に向けた基礎資料として活用される予定。

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スウェーデンで気候変動に関する閣僚級非公式政策対話 「ミッドナイト・サン・ダイアローグ」を開催

 2007年6月11日から14日まで、スウェーデンのリクスグレンセンで、 スウェーデン政府の主催の「ミッドナイト・サン・ダイアローグ:気候対策に関する閣僚非公式対話」が開催された。
 この「対話」は、05年8月にデンマークとグリーンランドが主催した閣僚級非公式政策対話「グリーンランド・ダイアローグ」や、06年に南ア共和国、デンマーク、スウェーデン、カナダが共催した「南アフリカ閣僚非公式対話」を引き継ぐ形で開催されたもので、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、英、独、EC、日本、米、中、インド、ブラジル、ツバルなど28か国・地域と気候変動枠組条約事務局が参加した。
 会議では、07年12月にインドネシアのバリで開催される「気候変動枠組条約第13回締約国会議・京都議定書第3回締約国会合(COP13・COP/MOP3)に向け、京都議定書以降の気候変動対策の枠組みの要素として、(1)気候変動の影響への適応(注1)、特に貧しくインフラなどが脆弱な途上国での適応、(2)先進国・途上国双方での気候変動対策の取組みの強化、(3)森林減少対策、(4)技術の開発、普及、移転、(5)環境投資、人材の能力開発、普及啓発--などの重要性が指摘された。【環境省】

(注1)「適応」は海面上昇に伴う堤防建設など、気候変動によってもたらされる悪影響への対応策。これまでの条約交渉で、途上国側には先進国に途上国の適応策支援を期待する声が多い。

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「省エネ目標・行動計画」策定の不可欠性を確認 東アジアサミット省エネ会議

 経済産業省と(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2007年6月18・19日の両日、東京・お台場のホテル・グランパシフィック・メリディアンで、東アジアサミット(EAS 注1)省エネルギー会議を開催した。
 この会議は東アジア各国で省エネルギーに向けた取組を促進することが目的。EASに参加する16か国の省エネルギー政策担当者、国際エネルギー機関(IEA)などの国際機関の担当者、エネルギー政策研究者らの参加の下で、(1)基調講演、(2)各国の現状、(3)エネルギー活動の実践、(4)省エネルギー推進に向けた解決策、(5)東アジアの未来に向けた取組み--の5つのセッションが実施された。
 各セッションでは、EAS参加各国の省エネに対する取組み、省エネに対する世界の動きについて情報共有・意見交換が行われたほか、各国が取組むべき省エネ施策や省エネ分野での国際協力の方向性について議論が行われ、「政府の明確な先導の下で、省エネに関する制度整備、執行強化、人材育成、技術普及を進めていくことが重要なこと」、「『省エネ目標・行動計画』の策定が必要不可欠であること」が確認された。
 さらに、08年以降に開催される東アジアサミットエネルギー大臣会合で、「省エネ目標・行動計画」策定状況についての追跡確認を行い、その内容を東アジアサミットの場で報告することの重要性も参加各国間で認識された。

(注1)ASEAN+3首脳会議での合意を受け、05年12月(第1回)、07年1月(第2回)に開催された会議。参加国はASEAN10か国と、日、中、韓、インド、オーストラリア、ニュージーランドの計16か国。第2回会議では「省エネ目標・行動計画」の設定、バイオ燃料の利用促進などを内容とする「東アジアのエネルギー安全保障に関するセブ宣言」が採択されている。

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地球温暖化対策としての環境教育について協議

2007年6月26日、27日の両日、福岡県北九州市の北九州国際会議場で、第4回アジア協力対話(ACD)環境教育推進対話が開催される。
 アジア協力対話は、アジア域内の市場拡大と、アジア地域の交渉力強化をめざす非公式対話の枠組み。02年にタイの提案により開始され、現在は、日、中、韓、ASEAN各国、インド、イラン、モンゴル、ブータン、ロシアなど計30か国が参加している。また、「環境教育推進」は参加国の環境教育政策の策定、教育プログラムの形成・実施を促すことを目的とした同対話の協力プロジェクトの1つで、日本がリーダー国を務めている。
 今回の会議には、ACD参加国の地球温暖化交渉担当者らが出席し、地球温暖化対策としての環境教育について協議が行われる。

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国立環境研究所「未来を拓く環境研究-持続可能な社会をつくる-」

 国立環境研究所が2007年6月16日に京都シルクホール(京都市下京区)で開催した公開シンポジウム「未来を拓く環境研究-持続可能な社会をつくる-」に、京都会場としては過去最多の370人が参加した。
 この公開シンポジウムは、同研究所が毎年、環境月間に京都と東京で、同一のプログラムにより開催しているもの。
 今回のプログラムは、同研究所亀山康子・地球環境研究センター主任研究員による「地球温暖化を巡る国際交渉~その現状と課題~」、珠坪一晃・水土壌圏環境研究領域主任研究員による「微生物を利用したバイオマスの資源化技術~廃棄物・排水の利用を考える~」、松橋啓介・社会環境システム研究領域主任研究員による「脱温暖化社会に向けた交通とまちづくり~2050年の持続可能な交通の姿を今から考えましょう~」、一ノ瀬俊明・社会環境システム研究領域主任研究員による「都市の温暖化と自然を活かした暑さ対策」の4講演が行われたほか、20テーマについてポスター展示による研究発表が行われた。
 東京での開催は6月24日で、会場はメルパルクホール(東京都港区)。時間は12時から17時。
 座席に余裕があるため、まだ専用サイト、郵送、FAXにより参加申し込みが可能。郵送、FAXで申し込む場合は、はがき、申込用紙に必要事項(氏名、年齢、性別、連絡先住所、電話番号、FAX番号、電子メールアドレス、参加希望会場、職業)を記入して送付することが必要になる。宛先は、国立環境研究所公開シンポジウム2007登録事務局(住所:〒100-0013東京都千代田区霞が関1-4-2大同生命霞が関ビル18階日本コンベンションサービス(株)内、FAX番号:03-3508-1706)

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「環境管理会計国際標準化対応委員会」を設置

 国際標準化機構(ISO)に「環境管理会計」についての提案を行う考えの経済産業省は、「環境管理会計」国際標準化に向けた国内の意見調整と国外対応への検討を行う「環境管理会計国際標準化対応委員会(委員長:國部克彦神戸大学大学院教授)」を、(社)産業環境管理協会に委託して設置し、その第1回委員会を2007年6月15日に開催した。
 今回の委員会には、学識経験者や、日本経済団体連合会、日本商工会議所、キヤノン、田辺製薬などの産業界関係者、経済産業省、環境省、日本規格協会、事務局である産業環境管理協会関係者などが出席。(1)環境管理会計の国際標準化への背景、目的、意義、(2)07年6月24日から29日まで北京で開催されるISO/TC207(環境マネジメント)総会への対応、(3)今秋の正式提案に向けた進め方--などが報告・検討された。

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「第7回水資源に関するシンポジウム」を都内で開催へ 気候変動が水資源に及ぼす影響テーマ

 日本学術会議・水資源に関するシンポジウム委員会は、平成19年8月3日から4日にかけて、「どうなる水とくらし?-気候変動、安全・安心と水資源-」をテーマとした「第7回水資源に関するシンポジウム」を東京・西新宿の東京都庁第一本庁舎5F大会議場で開催する。時間は8月3日が10時から17時まで、4日は10時から15時まで。
 水資源に関するシンポジウムは1977年から5年に1度、「水の週間(8月1日から7日)」の行事の一環として開催されているもので、今回は、気候変動が水資源に及ぼす影響についての最前線の研究成果の報告をもとに、今後の水問題について考えることを目的としている。
 3日のプログラムとしては、「気候変動予測の最前線(気象庁気象研究所・鬼頭昭雄氏)」・「21世紀における世界の水需給と日本(東京大学・沖大幹氏)」の2つの基調講演と、2つのセッション(1セッションにつき、35分の講演と5分の質疑応答を3題)が予定されており、4日のプログラムとしては、1つのセッションと、日本水フォーラム、第1回アジア太平洋水サミット、アジア太平洋水文水資源協会の紹介、パネルディスカッション「どうなる水とくらし?-気候変動、安全・安心と水資源-(コーディネータ:鬼頭昭雄氏・沖大幹氏)」が予定されている。
 参加希望者は、氏名、職業、連絡先(住所、電話番号、電子メールアドレス)、出席希望日を明記の上、19年7月18日(必着)までにFAXか電子メールで申し込むことが必要。宛先は「第7回水資源に関するシンポジウム」事務局(担当:山口、佐藤、木村、FAX番号:03-3584-4365、電子メールアドレス:mizu_sympo2007@jawa.or.jp)

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温暖化対策京都メカニズム案件承認 CDM6件

 経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト2件が、平成19年6月8日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。
 CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
 日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
 今回承認されたのは、三菱商事(株)が申請した(1)チリ共和国アントファガスタ州メヒオネスの硝酸プラントでのテールガス中の亜酸化窒素破壊プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で82.2万トン)、日本カーボンファイナンス(株)が申請した(2)マレーシアセランゴール州フールー市の資源回収センターでの廃棄物起源燃料(RDF)発電建設プラント・堆肥製造設備プロジェクト(同:11万トン)。
 日本としては182、183件めの正式な京都メカニズム承認案件にあたる。

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経営者が自社のCO2排出量を把握し、CO2価格を意識するようになった

 環境省は2007年6月15日、経済産業省や日本経済団体連合会とともに実施した、EU域内排出量取引制度(EU-ETS)に関する調査報告書を公表した。
この報告書は、07年4月に環境省、経産省、日本経団連が行った、欧州委員会、英国政府(環境・食糧・地域省など)、産業界(欧州経営者連盟など)、環境NGO(WWF、CAN欧州など)、市場関係者(排出量取引コンサルタント)、研究機関(欧州政策研究機構)に対する、EU-ETSについてのインタビューの内容をまとめたもの。
 EU-ETSは、EU加盟25か国のエネルギー多消費施設(約1万2,000施設)を対象とした取引制度。各加盟国は、EU委員会の承認を受けた排出枠国家配分計画にもとづき、対象施設に排出初期枠を割当(注1)。対象施設には各年終了後に、排出量と同量の排出枠を政府に提出する義務が課せられ、この義務を果たすために排出枠
取引を行う必要がある(注2)。05年1月にスタートし、現在、第1期(05~07年)終了と、第2期(08~12年)開始をにらんで、制度の見直しが行われている。
 今回のインタビューで話題にのぼったテーマは、排出量制度の意義・効果、排出枠割当の公平性、国際競争力への影響、投資・技術開発との関係、取引市場参加者の性格、市場の成熟性、排出枠価格の変動性、排出量モニタリングなどの行政コスト、排出枠割当の公平性を巡る訴訟--など。
 第1期の効果としては、「排出枠の過剰割当により価格が不安定化。市場が破綻し、排出削減効果も小さかった」という評価が英国政府、CAN欧州、WWF、英国卸電気事業連合、欧州経団連などから示されている。
 課題としては公平な割当の困難さをあげる声が多く(注3)、「各国ごとに異なる排出枠割当方法の整合化、割当の公平性・信頼性・透明性の確保」の必要性が、英国政府、英国卸電気事業連合、英国産業連盟、WWF英国、欧州政策研究機構などから指摘されていた。
 一方で「市場原理を利用して最小コストで排出削減目標を達成できる(英国卸電気事業連合、英国政府)」、「経営者が自社のCO2排出量を把握し、CO2価格を意識するようになった(国際排出量取引協会)」など、EU-ETSのプラス面を指摘する声も報告されている。【環境省】

(注1)排出枠割当方法はそれぞれの国に任されているため、国によって異なっている。
(注2)排出量が初期排出枠を超過した施設は、排出枠に余裕のある施設から排出枠を購入することになる。
(注3)欧州委員会へのインタビューでは、割当の公平性を巡り、企業が各国政府を提訴した事例が多発(EU全体で約800件)していることが示されている。

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「地球温暖化対策に関する国民運動」

 「地球温暖化対策に関する国民運動」をテーマにした内閣府主催の第1回「政策ライブトーク~言いたい、聞きたい これからの日本」が、平成19年7月3日19時から20時30分まで、東京・四谷の主婦会館プラザエフ9階スズランで開催されることになった。
 当日は若林正俊環境大臣が、あらかじめ公表されている「論点ペーパー」をもとに、参加者と対話を行うことになっている。
 「論点ペーパー」には、(1)温暖化問題がもたらす危機に対する認識の醸成、(2)温室効果ガス削減のための「6つのアクション(注1)」の呼びかけなど、一人一人の自主的取組みを促す国民運動の推進--について、その必要性、具体的な取組み内容、取組みに対する主な意見が掲載されている。
 参加希望者は、(一)郵便番号、住所、(二) 氏名(ふりがな)、(三)性別、(四)年齢、(五)電話番号、(六)職業(以上、必須事項)、(七)電子メールアドレス、(八)今回のテーマに関する関心事項、言いたいこと、聞きたいことなど、60字以内の意見(以上、任意事項)を明記の上、19年6月21日(必着)までに申し込むこと。宛先は内閣府政策ライブトーク担当室「政策ライブトーク」参加係(住所:〒100-8914東京都千代田区永田町1-6-1、FAX番号:03-3581-1913、電子メールアドレス:taiwa@bz03.plala.or.jp)。参加可能人数は約100名で、応募者多数の場合は抽選により参加者を決定する。
 なお、参加が決定した場合は、事前に「論点ペーパー」に目を通しておくことが必要。【環境省】

(注1)「温度調節で減らそう(クールビズ、ウォームビズをしよう)」、「水道の使い方で減らそう(蛇口はこまめにしめよう)」、「自動車の使い方で減らそう(エコドライブをしよう)」、「商品の選び方で減らそう(買換える時はエコ製品を選ぼう)」、「買い物とゴミで減らそう(マイバック、ふろしきを活用しよう)」、「電気の使い方で減らそう(コンセントからこまめに抜こう)」がその内容

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