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地球温暖化のメカニズム

17年度産廃総排出量、前年度より500万トン増

 環境省は平成20年1月24日、17年度の産業廃棄物の排出・処理状況の調査結果を公表した。
 17年度の全国の産業廃棄物の総排出量は約4億2,200万トンで、16年度に比べ、約500万トン(約1.1%)の増。産廃排出量は8年度以降は微減傾向にあったが、15年度以降は3年連続で前年比増となった。
 業種別排出量では16年度と同様、電気・ガス・熱供給・水道業(総排出量注23.0%)、農業(同20.8%)、建設業(同18.1%)、鉄鋼業(同10.2%)、パルプ・紙・紙加工品製造業(同8.4%)、化学工業(同4.0%)の上位6業種で総排出量の84.5%を占める結果となり、廃棄物の種類別排出量も16年度同様、汚泥(44.5%)、動物のふん尿(20.7%)、がれき類(14.4%)の上位3品目だけで総排出量の79.6%に達していた。
 なお再生利用量は産業廃棄物全体の51.9%にあたる約2億1、900万トン(16年度約2億1,400万トン)に増加。減量化量は約1億7,900万トンと16年の約1億7,700万トンより少なかったが、再生利用量の増加が実り、総排出量が増えたにもかかわらず、最終処分量は16年度の約2,600万トンよりさらに少ない2,400万トンにとどまった。

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アスベスト含有廃棄物無害化処理

 環境省は平成20年1月31~2月1日、山口県山陽小野田市の太平洋セメント(株)内で、アスベスト含有産業廃棄物無害化処理の2回目の実証試験を実施する。
 スレート板などのアスベスト含有廃棄物の処分方法は、現状では最終処分場への埋立処分が主となっているが、産廃最終処分場の残余容量が逼迫している上に、建築物の解体増加に伴う非飛散性アスベスト廃棄物の排出量増加が見込まれる現状では、埋立処分以外の処理方法を確立する必要性が大きくなってきている。
 今回の実証試験は、山口県、山陽小野田市、太平洋セメントの協力により、セメント原料を、石綿含有産業廃棄物を粉砕・調整したスラリー状燃料とともに投入し、生成されるクリンカ(セメント製造工程の中間生成物)への影響を確認するもの。
 なお、平成19年3月22日、23日のも同様の実証試験が行われ、アスベストの処理効果は確認されている。

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各府省環境保全経費総額

 環境省は平成20年1月24日、関係府省全体の19年度予算案中の環境保全経費をとりまとめた結果、総額が19年度当初予算額に比べ251億円、1.1%減額した、2兆2,141億円になったと発表した。
 環境保全経費は、環境保全関連の施策が政府全体として効率的、効果的に展開されるよう、環境省が次年度に重点的に推進すべき事項を盛り込んだ見積り方針を関係府省にあらかじめ提示、調整を行った上で環境基本計画に示された施策体系に沿ってとりまとめているもの。
 20年度の環境保全経費見積り調整のための基本方針は、(1)第3次環境基本計画の第2部第2章「環境保全施策の体系」に示された各施策の推進、(2)温暖化対策など、環境基本計画で優先的に取組むべきとされた10の重点分野政策プログラムの展開、(3)世界の環境政策の枠組みづくりに向けた日本の貢献指針「21世紀環境立国戦略」で今後1、2年で着手すべき重点政策とされた8つの戦略の着実な展開、(4)京都議定書目標達成計画、循環型社会形成推進基本計画、新・生物多様性国家戦略の見直しの議論を踏まえた予算確保--に努めるべきとしている。
 なお取りまとめられた環境保全経費概算要求額の内訳は、(1)地球環境の保全6,597億円(19年度:6,354億円)、(2)大気保全関連2,821億円(同2,797億円)、(3)水環境、土壌環境、地盤環境保全関連7,868億円(同8,195億円)、(4)廃棄物・リサイクル対策関連1,206億円(1,321億円)、(5)化学物質対策92億円(同98億円)、(6)自然環境保全関連2,796億円(同2,851億円)、(7)各種施策の基盤となる施策761億円(同776億円)。
 地球環境の保全経費に関しては、19年度当初予算に比べて243億円、3.8%の増加となっている。

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環境技術実証モデル事業 山岳トイレ技術シンポジウム

 環境省は、平成20年2月26日にミューザ川崎シンフォニーホール(神奈川県川崎市)において、平成15年度より進めてきた環境技術実証モデル事業山岳トイレ分野の成果等の報告、環境技術実証事業「山岳トイレ技術分野」が今後果たしていくべき役割についての意見交換などを目的としたシンポジウムを開催する。
  環境技術実証モデル事業は、既に適用可能な段階にあって、地球温暖化対策に有用と思われる先進的環境技術でありながら環境保全効果等についての客観的な評価が行われていないために、ユーザーが安心して使用することができず、普及が進んでいない技術を対象に、当該技術の実証を行っているもの。
 今回は、「山岳トイレ技術分野」における平成19年度までのモデル期間の成果である「山岳トイレ技術分類」及び「技術選定方法」を提案するとともに、これまでに明らかとなった山岳トイレの現状と課題及び今後の技術開発の方向性、また、本「山岳トイレ技術分野」が今後果たしていくべき役割について行政、山小屋、研究者やメーカーが一堂に交いし、意見の交換等を行いたいとしている。
 参加希望者は、NPO法人山のECHO(住所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-11-7第2文成ビル3F、TEL:03-3580-7179、FAX:03-3580-7176、E-mail:n_tanaka@yama-echo.org)に、平成20年2月18正午までに申込みが必要。なお、参加費は無料

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環境大臣と地球温暖化対策を考える集い

 環境省は、国民一人ひとりが地球温暖化について考え、ライフスタイルを環境にやさしいものに変えていくため、「環境大臣と地球温暖化対策を考える集い」を、G20対話(※)の開催地である千葉市の幕張メッセにおいて平成20年2月16に開催する。
 この集いは、主に小学校高学年の児童とその保護者の方を対象として、鴨下環境大臣が地球温暖化について直接意見交換を行うもの。また、ゲストとして堂本千葉県知事が来場する予定。
 環境省では、市民、企業、自治体等との連携のもと政策を進めるために、政策を直接国民に説明し、対話を行う機会を設けるよう努めています。
 参加希望者は、E-mail(eco@yhp.co.jp)又はFAX(045-231-8887)に氏名、学年、E-mail / 郵便番号・住所 / 電話・FAX番号 / 同行者氏名(ふりがな) / 同行者の続柄または学年 / 人数 / 地球温暖化対策に関する質問・提案を記載して「環境大臣と地球温暖化対策を考える集い」運営事務局 横浜ハイテクプリンティング(株)まで申し込むことが必要(申込み〆切:平成20年2月14日 17時)。

(※)正式名称を「気候変動、クリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する対話」と言い、世界の温室効果ガス主要排出国20カ国の環境担当大臣及びエネルギー担当大臣をはじめ、世界銀行、国際エネルギー機関(IEA)等の国際機関の代表、産業界、NGOの代表等が参加し、気候変動(地球温暖化)問題に関する議論を行う予定。

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動物園で学ぼう こども地球温暖化影響展

 チーム・マイナス6%は、2月2日から11日まで、札幌市円山動物園の動物センター情報ホール及び動物科学館にて、地球温暖化の現状やその影響等をナショナルジオグラフィック誌や国際NGOツバルオーバービューなどの写真等を通じて分かりやすく伝える地球温暖化影響展を実施する。
 また、写真や映像による展示の他、毎日1回、飼育員による温暖化影響解説レクチャーが実施され、ホッキョクグマやペンギンがなぜ温暖化の影響によって絶滅する可能性があるのか、動物の生態から見た、温暖化の影響等についての解説も行われる。
 併せて、情報ホールでは、ウォームビズを普及推進するために、現在北海道を中心に展開している室温調査及びウォームビズアイデアのアンケート調査への協力を呼びかけます。
 さらに、影響展初日の2月2日は、東京海洋大学客員准教授のさかなクンを招き、こども地球温暖化教室を開催するなどキックオフイベントを開催する。
 なお、キックオフイベントの詳細については1月29日に発表の予定

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地下湧水や地中熱を利活用したヒートアイランド対策技術

 地下水や地中熱を利活用したヒートアイランド対策の効果の把握と、対策実施による地下水・地盤環境への環境影響への評価を行う実証事業を平成18年度から実施している環境省は、事業対象案件を20年3月20日まで募集することにした。
 ヒートアイランド対策で水を活用することについては、16年3月に決定した「ヒートアイランド対策大綱」にも盛り込まれており、水源として地下湧水を利活用することが注目されている。
 ただし、地下湧水利活用にあたっては、地下水の状況や地盤沈下の発生に配慮する必要があり、また、ヒートポンプなどで地中熱を熱源として利用する場合にも、現在十分に把握されていない、地盤環境への影響について知見を収集する必要がある。
 応募対象となるのは、都市化に伴うヒートアイランド現象が顕在化している地域の地方公共団体に設置された連絡会など。環境部局、対策実施部局、施設管理者、機器設置者、計測解析者などを統括して調査を進めることができることが条件。
 対象となるヒートアイランド対策は(1)地下水・地下湧水を環境中に放出して気化熱を利用する「地下水等活用型」技術(採択予定案件1件)か、(2)地下水を循環利用して地中熱を利用する、あるいは熱媒体を通じて地中熱を利用する「地中熱利用型」技術(採択予定案件3件)。
 事業案件に採択されると、「地下水等活用型」700万円、「地中熱利用型」1,100万円をそれぞれ上限として、観測や評価のために必要な費用を環境省が負担する。
 応募する場合は、申請書類を20年3月20日17:00(必着)までに提出する必要がある。応募は郵送・信書便、FAX、電子メールで受付けており、宛先は環境省水・大気環境局土壌環境課地下水・地盤環境室クールシティ推進事業[地下湧水活用型・地中熱利用型]担当(住所:〒100-8975東京都千代田区霞ヶ関1-2-2、FAX番号:03-3501-2717、電子メールアドレス:mizu-chikasui@env.go.jp)

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自転車通行環境整備のモデル地区

 国土交通省と警察庁は、自転車通行環境整備のモデル地区として全国98箇所を平成20年1月17日までに指定した。
 歩行者と自転車が混在する歩道を分離、自転車が利用しやすい走行空間を整備し、CO2を排出しない自転車利用を推進するとともに、近年急増している歩行者と自転車の交通事故の減少を図るもの。
 今回指定された全国98カ所のモデル地区で、自転車専用レーンなど歩行者と分離された走行空間を概ね2年間で整備し、都市における自転車同ネットワークの構築を目標としている。
 なお、京都議定書目標達成計画では、自転車走行空間の整備により約30万トンのCO2排出削減が掲げられている。

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地域の産学官連携による環境技術開発のいま

 環境省は、大阪府環境農林水産総合研究所とともにシンポジウム「地域の産学官連携による環境技術開発のいま」を平成20年2月8日 大阪市中央区の大阪歴史博物館で開催する。
 このシンポジウムは、都道府県等に設置されている地方環境研究所と、地域の産学等が連携して環境研究・技術開発等を進めるため、環境省が平成19年度より実施している「地域の産学官連携による環境技術開発基盤整備モデル事業」において得られた成果等を報告するとともに、産学官による連携手法を広く普及することを目的とするもの。
 宮武和孝大阪府立大学大学院教授の基調講演「過熱水蒸気、温故知新技術によるイノベーションと産学官連携」に続き「産学官連携による環境技術開発を円滑かつ効率的に推進するには」と題したパネルディスカッションがモデル事業を実施する産学官の担当者一同に交いして実施される。
 参加希望者は、電子メール(sgk@murc.jp)又はFAX(03-6711-1289)に氏名、所属、連絡先を記載して三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 環境・エネルギー部まで申し込むことが必要。定員(200人)に達し次第、申込みは締め切られる。参加費は無料

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平成19年度 省エネ大賞 受賞機器・システム

 (財)省エネルギーセンターは平成20年1月17日、平成19年度の「省エネ大賞」受賞機器・システムを発表した。
 「省エネ大賞」は、省エネ製品の開発・普及を促進するために、優れた省エネ性能を持つ民生用機器・システムを広く公募し表彰している賞で、平成2年に創設以来、19年度で18回目を迎える。
 学識経験者らで構成する「省エネ大賞審査委員会」による審査の結果、19年度は松下電器産業(株)/松下ホームアプライアンス社の温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」シリーズと、松下電工(株)による蛍光灯照明器具「Wエコ 環境配慮型照明器具」の2件が経済産業大臣賞を受賞。
 また、三菱電機(株)中津川製作所の換気扇「小型モーターminimo搭載 換気扇」、投資はキャリア(株)の家庭用ルームエアコン「東芝ルームエアコン大清快」など5件の機器が資源エネルギー庁長官賞に、日立アプライアンス(株)の電器冷蔵庫「栄養いきいき 真空チルド」「まんなか冷凍」シリーズなど12件が省エネルギーセンター会長賞に選ばれた。
 受賞機器については東京ビッグサイト(20年1月30~2月1日)とインテックス大阪(20年2月21日~23日)で開催される「第32回地球環境とエネルギーの調和展(ENEX2008)」でも展示するほか、受賞機器の詳細を記載したパンフレットを同会場で配布する。パンフレットは省エネルギーセンターホームページにも掲載予定。また、1月30日には東京ビッグサイトで受賞機器についての表彰を行う。

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