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地球温暖化のメカニズム

第3次環境基本計画第1回点検のための地方ヒアリング

 中央環境審議会総合政策部会は、「第3次環境基本計画」の進捗状況の第1回点検に向けた審議の参考とするため、高知(四国ブロック)、札幌(北海道ブロック)、東京(関東ブロック)の3か所で地方ヒアリングを開催することにした。
 「環境基本計画」は環境基本法に基づき、環境保全に関する総合的・長期的な施策の大綱を定める計画。
 平成18年4月7日に閣議決定された「第3次環境基本計画」は、今後の環境政策の展開の方向性として、「環境的側面、経済的側面、社会的側面の統合的な向上」など6点を示し、この方向に沿った重点施策として、「地球温暖化対策」、「生物多様性保全」などの10分野を定めている。同計画に基づく施策の進捗状況については、毎年中央環境審議会が「国民各界各層の意見も聴きながら点検」し、必要に応じ「政府に報告」するとされている。
 第1回の点検は、中環審で19年7、8月頃~11月頃に審議を行い、点検報告書をとりまとめる予定で、今回の地方ヒアリングや別途実施されたアンケート調査の結果が参考にされる。
 日時は広島市が5月22日13時30分~16時30分(会場:高知グリーン会館「グリーンホール」)、札幌市が6月11日14時~17時(会場:KKRホテル札幌3階「鳳凰」)、東京が6月19日14時~17時(会場:ホテルフロラシオン青山 3階「クレール」)。
 傍聴希望者は、「環境基本計画地方ブロック別ヒアリング(○○会場)傍聴希望」と明記の上、住所、氏名、連絡先電話番号(FAX番号)、職業、年齢を記入しFAXまたは郵送により、開催日の1週間前までに申し込むことが必要。
 宛先は高知会場が中国四国地方環境事務所高松事務所環境対策課(担当:田中、住所:〒760-0023高松市寿町2-1-1高松第一生命ビル新館6階、FAX番号:087-822-6203)、札幌会場が北海道地方環境事務所環境対策課(担当:伊藤(正)、住所:〒060-0001札幌市中央区北1条西10丁目1番地ユーネットビル9階、FAX番号:011-219-7072)、東京会場が環境省総合環境政策局環境計画課内中央環境審議会総合政策部会(環境基本計画関係)事務局(担当
:西口、杉森、住所:〒100-8975東京都千代田区霞が関1-2-2、FAX番号:03-3581-5951)。【環境省】

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アスベストによる紛争事例や訴訟事例などを調査

公害等調整委員会は、平成19年1月29日までにまとめた「アスベストによる公害紛争処理対応のための基礎調査」の結果概要を19年5月8日までに同委員会ホームページに掲載した。
 この調査結果は、(1)アスベストの毒性評価などの科学的知見、(2)国内法による規制状況・健康被害救済制度、(3)諸外国での対応状況、(4)アスベストを巡る紛争事例や訴訟事例、(5)有識者へのヒアリング結果--などをまとめたもの。
 このうち紛争事例や訴訟事例の調査は、アスベストを扱った工場・事業所周辺の住民らが健康被害を受けたとして、紛争・裁判になったケースを調べたもの。
 該当する訴訟事例で裁判所の判断があったものは、元従業員が作業服に付着したアスベストにより、家族が健康被害を被ったとして企業を訴えて棄却された1件だけだったとされているが、これ以外にも、園児がアスベストを含む廃棄物にさらされたとして訴訟になり途中で和解した東京・文京区の保育園の事例、兵庫県尼崎市、奈良県王寺市、斑鳩町のアスベスト製品製造事業所周辺住民らの健康被害事例(訴訟には至っていない)、大阪府泉南市のアスベスト紡績工場の周辺住民・元従業員らによる係属中の国家賠償訴訟事例などが報告されている。
 また今後の課題として、(一)兵庫県、奈良県の健康被害事例や大阪府の訴訟事例の動向を注意深く見守っていくこと、(二)曝露30~40年後に健康被害が現れるアスベストの特性を踏まえて、労働環境以外で健康被害が発生した事例の当時のアスベスト曝露状況や対応について知見を集積すること--の重要性が指摘されている。
 公害等調整委員会はこの調査結果を都道府県に配布し、活用していくとしている。

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気候変動に関する政府間パネル(IPCC)・第4次報告書

 2007年4月30日から5月4日まで、タイのバンコクで開催されていた気候変動に関する政府間パネル(IPCC)・第4次報告書第3作業部会(WG3)の第9回総会で、同部会の政策決定者向け要約が承認されるとともに、報告書本体が受諾された。
 第3作業部会の報告は、気候変動のさまざまな緩和(注1)策の将来性とコスト、今後の見通しについて、01年に発表されたIPCC第3次報告書以降の最新の知見をまとめたもの。
 1970年から04年までの34年間に、全温室効果ガス排出量が約70%増加したことや、対策を強化せず現状のまま推移すると、今後数10年間も排出が増加しつづける傾向にあることを指摘。
 このことを踏まえ、2030年までに更なる削減を可能とする緩和策を、エネルギー供給、運輸、建築、産業、農業、林業、廃棄物などの分野ごとに検討し、課題を洗い出すとともに、削減にかかる費用を試算。二酸化炭素1トンあたり20米ドル(約2,400円)の費用をかけた場合には、年90~170億トン(二酸化炭素換算)、同100米ドル(約1万2,000円)をかけた場合には、年160~310億トン(二酸化炭素換算)が削減できるとした。
 また2031年以降については、さまざまな排出予測シナリオを統合化し、2050年時点の二酸化炭素排出量増加率(00年比)と気温上昇の度合いの対応関係を6段階にわけて提示(注2)。平均気温を産業革命時に比べプラス2.0~2.4度の範囲にとどめるためには、2050年時点の二酸化炭素排出量を00年より85%~50%削減する必要があることをあきらかにした。
 この報告書は07年5月4日開催のIPCC第26回総会で第1、2部会の報告書とともに採択された。また、07年11月開催予定のIPCC第27回総会では、第1~3作業部会報告書の分野横断的課題をまとめた「統合報告書」も承認される予定だ。【環境省】

(注1)温室効果ガス排出削減・吸収増加策。
(注2)(1)2050年時点の二酸化炭素排出量が00年比マイナス85%~50%の場合は、平均気温が産業革命時より2.0~2.4度上昇、(2)同マイナス60~30%の場合は、同2.4~2.8度上昇、(3)同マイナス30%~プラス5%の場合は、同2.8~3.2度上昇、(4)同プラス10~60%の場合は、同3.2~4.0度上昇、(5)同25%~85%の場合は、同4.0~4.9度上昇、(6)同プラス90%~140%の場合は、4.9~6.1度上昇--とされている。

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2013年以降の気候変動対策の枠組み、野心的進展が必要

 2007年4月24日から26日にかけて、デンマークのコペンハーゲンで、第3回ASEM(アジア欧州会合)環境大臣会合が開催された。
 ASEMはアジアと欧州の結びつきを深めるために1996年に発足したフォーラム。今回の会合には、アジア14か国と、欧州22か国・欧州委員会(EC)の環境担当大臣らが出席し、気候変動、持続可能なエネルギー、生物多様性などの問題について議論を行った。
 議論の成果としてとりまとめられた「第3回ASEM環境大臣会合宣言」には、(1)07年12月開催予定の第13回気候変動枠組条約締約国会議(COP13)で、現在規定がない2013年以降の気候変動対策の枠組みに関して野心的な進展が必要なこと、(2)エネルギー効率の向上や、再生可能エネルギー・低炭素エネルギーの利用促進など、持続可能な経済発展と両立する気候変動問題への対処が必要なこと、(3)気候変動が生物多様性の大損失を引き起こし、2010年目標やミレニアム開発目標(注1)達成の障害となっていること、(4)木材生産国と消費国が協力し、違法伐採、違法木材取引、森林減少、土地の持続可能な利用推進に緊急にあたっていく必要があること、(5)バイオ燃料に関する持続可能性を考慮した認証システムが構築されるべきこと、(6)今回の会合の結論を第15回国連持続可能な開発委員会(CSD15)や、気候変動枠組み条約関連会合などに提出すること--が、ASEM諸国の共通認識として示されている。【環境省】

(注1)2010年目標は、02年開催の生物多様性条約第6回締約国会議で採択された目標で、「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という内容。一方、ミレニアム開発目標は、00年9月に国連ミレニアム・サミットで採択された「国連ミレニアム宣言」と90年代に主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合したもので、「極度の貧困と飢餓の撲滅」、「環境の持続可能性の確保」など15年までに国際社会が達成すべき8つの大目標と各目標の下での18の具体的なターゲット、48の指標を提示したもの。

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安倍首相とブッシュ米大統領、気候変動問題に関する共同声明を発表

 安倍首相とブッシュ米大統領は、2007年4月27日、キャンプ・デービッドでの首脳会談の成果として、「エネルギー安全保障、クリーン開発、気候変動に関する日米共同声明」と「グローバル貿易、エネルギー、び環境に関する課題に対処するための日米協力」の2文書を発表した。 
 安倍首相は07年4月26日から米国を訪問していた。 
 今回公表された内容のうち「共同声明」は、温室効果ガス濃度の安定化という目標に向けて、日米両国が(1)幅広い政策手法・措置を活用しながらクリーンエネルギー技術を進展させること、(2)エネルギー効率向上の利点について定量的な共同研究を行うこと、(3)先進的クリーンエネルギー技術の商業化を促進すること、(4)「3Rイニシアティブ(注1)」の目標を再確認すること、(5)08年に日本で開催されるG8サミットで、グレンイーグルズ対話(注2)の成果が報告されることに留意すること、(6)オゾン層回復に努力すること、(7)全球地球観測システム(GEOSS)開発にリーダーシップを発揮すること、(8)日米2国間の気候変動に関するハイレベル協議(注3)の価値を強化し、効率化すること--を謳ったもの。
 また「日米協力」は、日米両国が世界中の貿易機会の拡大、エネルギー安全保障・気候変動に対処する経済成長志向の取組み促進に向けて協力していることを広く訴えるもので、自国内の新規原子力発電所建設や第3国の民生用原子力の平和利用を促進する「原子力エネルギー共同行動計画(注4)」の署名を歓迎することも盛りこまれている。【外務省】

(注1)04年のG8サミットで小泉首相が提唱した、3R(廃棄物の発生抑制、資源・製品の再使用、再生利用)に関する行動計画。(一)経済的に実行可能な廃棄物の3R化促進、(二)再生利用原料や再生利用製品などの国際流通に対する障壁低減、(三)政府、民間部門、NGOなど多様な関係者間の協力奨励、(四)3Rに適した科学技術の推進、(5)人材育成や途上国との協力--を目的としている。
(注2)05年の英国・グレンイーグルズでのG8サミットの合意文書「気候変動、クリーン・エネルギー、持続可能な開発」を踏まえたG8各国、主要新興経済国間の対話。05年11月から開始されている。
(注3)01年6月の日米首脳会談で小泉首相の提案により開始された2国間対話で、「市場メカニズム」、「科学技術」、「途上国関連問題」の3分野に関する協力などを検討している。
(注4)甘利経済産業大臣、伊吹文部科学大臣、麻生外務大臣と米・エネルギー省ボドマン長官が07年4月に署名した計画。適切な原子力利用の推進に向けた日米間の協力の枠組みを確立することを目的としている。

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ロハスデザイン大賞2007 最終選考に向けたイベントを新宿御苑で展示

 政府が進める地球温暖化防止のための国民運動「チーム・マイナス6%」事務局と有限責任中間法人ロハスクラブは、2007年5月12日から20日まで、新宿御苑を会場に「第2回ロハスデザイン大賞2007・新宿御苑展」を開催することにした。
 ロハスデザイン大賞は、健康で持続可能なライフスタイルを意味する「ロハス(LOHAS=Lifestyle of Health and Sustainabilityの略)の実現に向けたデザインを推奨するために、06年に設けられた賞。「ヒト」「モノ」「コト」の3領域を選考対象にしており、07年は、公募により参加登録された349点の候補の中から、ウエッブ上から登録を行った個人による予備投票とロハスクラブ評議会の予備審査を経て、82点が最終審査に残った。
 「第2回ロハスデザイン大賞2007・新宿御苑展」は最終選考に向けたアピールを行うイベントとなっており、会場で行う投票の結果がインターネットの最終投票結果と併せて、選考に反映されることになっている。
 また会場では企業による出展やステージイベントも行われる予定だが、間伐材を使用した展示装飾、CO2排出量ゼロ発電による電力利用など、できるだけ環境負荷の少ない展示をこころがけるとされている(注1)。
 開催時間は朝9時から16時30分まで(入場は16時まで。また5月14日は休園)。入場には新宿御苑の入場料(大人1名200円、小中学生50円)が必要。【環境省】

(注1)ヤンマー(株)の協力により、バイオディーゼルにより稼働するジェネレーターを設置し、東京油田開発精製の廃てんぷら油由来のバイオ燃料・VDF(Vegetable Diesel Fuel)を利用して発電を行う。このほかに(株)ニッコー提供の小型風力発電機による携帯電話充電サービス、三洋電機(株)提供のソーラ発電ビークルによる「CO2バルーン」の展示も行う予定。また、新宿御苑は従来から管理事務所などの電力を太陽光発電により賄っている。

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農林水産省、有機農業推進に関する基本方針を策定

 農林水産省は、食料・農業・農村政策審議会が平成19年3月27日付けでまとめた答申を踏まえて、「有機農業の推進に関する基本方針」を19年4月27日までにまとめた。
 有機農業は、環境との調和、消費者の需要に即した取組みとして推進することが望まれるが、農薬や化学肥料を使用する通常の農業と比べて品質・収量の低下が起こりやすい上に、一般消費者の理解がまだ十分とはいえないため、現状では限られた取組みにとどまっている。
 今回の「有機農業の推進に関する基本方針」は、18年12月から施行された「有機農業推進法(有機農業の推進に関する法律)」に基づいて19年度からおおむね5年間を対象として策定されたもので、国や地方公共団体が有機農業の推進施策を総合的・計画的に講じるために必要な基本事項を定めている。
 有機農業の推進・普及の目標として、(1)有機農業に関する技術の開発・体系化、(2)有機農業に関する普及指導の強化、(3)有機農業に関する消費者の理解増進、(4)都道府県での推進計画策定と有機農業の推進体制の強化--の4点を設定。
 また、推進することが必要な有機農業推進施策の内容として、(一)就農、生産、流通・販売の各側面からの有機農業者支援、(二)有機農業に関する技術の開発・普及促進、(三)消費者の理解と関心の増進、(四)有機農業者と消費者の相互理解の増進、(五)生産、流通、販売、消費、技術開発・普及の各動向を把握するための調査実施、(六)国や地方公共団体以外の主体が行う有機農業推進活動の支援、(七)地方公共団体に対する国の援助、(八)関係機関・団体との連携・協力体制の整備、(九)有機農業者等の意見の反映--などが挙げられている。

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「電波防護指針、直ちに改定する必要なし」 生体電磁環境研究推進委員会最終報告

 総務省の「生体電磁環境研究推進委員会」は平成19年4月27日までに、9年度から10年間にわたり継続してきた研究の成果を委員会報告としてまとめた。
 「生体電磁環境研究推進委員会」は、電波による人体への影響を科学的に解明するために設置された委員会。疫学研究、発がん性、脳組織・脳機能への影響など、10項目にわたる研究課題に沿って電波の生体安全性評価に関する研究・検討を進めてきた。
 今回提出された報告は、10課題それぞれに関する研究の成果、諸外国の研究動向を示すとともに、電波防護指針改訂の必要性など社会的に関心が高い事項についての見解をまとめたもの。
 同委員会が世界保健機関(WHO)国際電磁界プロジェクトと協調しながら実施してきたこれまでの研究により、「携帯電話基地局または携帯電話からの電波が人体に影響を及ぼさない」という結果が得られたと説明。この結果から、「現行の『電波防護指針』を下回る強さの電波が、人の健康に悪影響を及ぼすという確固たる証拠は、認められない」としている。
 また、現状の「電波防護指針」は適当な値であるとし、改定を直ちに行う必要はないと結論した一方、WHOの提言に基づき、子供への影響に関するさまざまな研究を継続していくことや、国民に電波の正しい知識を普及するリスクコミュニケーションの取組みに努めることなどは、必要だと指摘している。

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日比谷公園で第18回森と花の祭典「みどりの感謝祭」

 農林水産省・林野庁、東京都、(社)国土緑化推進機構、(財)日本緑化センター、東京緑化推進委員会は、2007年5月12・13日の両日、東京・千代田区の日比谷公園内小音楽堂前広場、にれのき広場などで、第18回森と花の祭典「みどりの感謝祭」を開催する。
 この祭典は、「みどりの月間(注1)」中に実施するさまざまな緑化行事の締めくくりイベントにあたり、青少年の健全育成や温暖化防止に寄与する緑化運動の推進をめざして開催される。 
 内容としては、(1)みどりの文化賞の顕彰、山火事予防ポスター用原画入選作品の表彰、「美しい森林づくり推進国民運動」キャッチフレーズ採用者へ感謝状贈呈を行う「みどりの感謝祭式典(12日)」、全国70以上の市町村や団体が地方の特産物などを展示即売する「森林(もり)の市(1212日10時~17時、13日10時~16時)」、コウヤマキ、ヤマボウシなどの植物を先着順にプレゼントする「緑と花のプレゼント(12日式典終了後、および13日10時40分頃~)」 が予定されている。
 このうち、みどりの感謝祭式典で顕彰が行われる「みどりの文化賞」は、(社)国土緑化推進機構が「緑と水の森林基金(注2)」による事業として1990年に創設した賞。毎年、「緑と水の森林基金」運営審議会でテーマを設定し、そのテーマに関して最も貢献した個人や団体を選定しており、受賞者には、みどりの感謝祭名誉総裁の秋篠宮文仁殿下による表彰状、(社)国土緑化推進機構からの賞牌が授与される。
 今回は「森林文化を未来に引き継ぐ森林管理」というテーマの下、約5,500ヘクタールの「宮域林」の管理と同域内での造林に取り組んでいる(注3)神宮司庁営林部が受賞した。【林野庁】

(注1)「みどりの月間」は、07年から「みどりの日」が5月4日に移行するにあたり、「みどりの日」についての国民の関心と理解を促すために設置された月間。07年は4月15日から5月14日までを対象期間とする。期間中は「みどりの日」の趣旨にもとづき、自然に親しみ、その恩恵に感謝する心をはぐくむことを目的としたイベントなどが全国各地で開催される予定になっている。
(注2)国民参加の森林づくり」を実現するための財源確保を目的として、昭和63年に創設された基金。一般市民・企業・団体などからの募金により、200億円の造成を目標としており、その運用益を森林や水資源の活用・整備に関する様々な事業に役立てている。
(注3)神宮司庁の宮域林からの式年遷宮の御用材供給は、鎌倉中期以降途絶えていたが、同庁は1923年以降、同域内で本格的な造林を開始。2013年に予定されている第62回式年遷宮では、全体の2割程度を宮域林産の間伐材から賄うことができる見込みとなった。

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米国環境保護庁課長が同国の農薬安全性評価について講演

 内閣府食品安全委員会の主催で、「食品に関するリスクコミュニケーション米国における農薬の安全性評価の取組について-(仮題)」が平成19年5月15日に、東京・四谷の主婦会館プラザエフで開催されることになった。時間は10時から12時30まで。
 今回の会合では、食品安全委員会が作成したDVD「気になる農薬」を上映するほか、米国環境保護庁農薬プログラム部登録課長のルイス・ロッシ氏による講演「米国における農薬の安全性評価の取組について(仮題)」、会場との意見交換が行われる予定。
 ロッシ氏は、環境保護庁が「食品品質保護法(Food Quality Protection Act。1996年制定)」に基づき進めてきた、登録農薬再評価プロジェクトを主導してきた人物。コーデックス委員会(注1)残留農薬部会や経済協力開発機構(OECD)農薬作業部会で進められている、農薬の安全性評価に関する国際協調の推進にも積極的に取り組んでいる。
 参加希望者は所定の申込み様式にもとづき、氏名(ふりがな)、住所、電話番号、FAX番号、所属先(ふりがな)、参加者の分類を明記の上、19年5月11日までにFAX、ハガキ、参加申し込みサイトのいずれから申し込むことが必要。
 送付先は「食品に関するリスクコミュニケーション(5/15東京)」事務局(住所:〒010-0047東京都千代田区内神田2-1-2、FAX番号:03-5294-2470)。
 参加定員は約200名。応募者多数の場合は先着順で参加者を決定する場合がある。【内閣府 食品安全委員会】

(注1)FAO/WHO合同食品規格委員会のこと。同委員会は消費者の健康保護、公正な食品貿易を推進することを目的とした機関

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