TOPページ > 02STOP!地球温暖化の原因 > 地球温暖化のメカニズム > 2013年以降の気候変動対策の枠組み、野心的進展が必要

地球温暖化のメカニズム

2013年以降の気候変動対策の枠組み、野心的進展が必要

 2007年4月24日から26日にかけて、デンマークのコペンハーゲンで、第3回ASEM(アジア欧州会合)環境大臣会合が開催された。
 ASEMはアジアと欧州の結びつきを深めるために1996年に発足したフォーラム。今回の会合には、アジア14か国と、欧州22か国・欧州委員会(EC)の環境担当大臣らが出席し、気候変動、持続可能なエネルギー、生物多様性などの問題について議論を行った。
 議論の成果としてとりまとめられた「第3回ASEM環境大臣会合宣言」には、(1)07年12月開催予定の第13回気候変動枠組条約締約国会議(COP13)で、現在規定がない2013年以降の気候変動対策の枠組みに関して野心的な進展が必要なこと、(2)エネルギー効率の向上や、再生可能エネルギー・低炭素エネルギーの利用促進など、持続可能な経済発展と両立する気候変動問題への対処が必要なこと、(3)気候変動が生物多様性の大損失を引き起こし、2010年目標やミレニアム開発目標(注1)達成の障害となっていること、(4)木材生産国と消費国が協力し、違法伐採、違法木材取引、森林減少、土地の持続可能な利用推進に緊急にあたっていく必要があること、(5)バイオ燃料に関する持続可能性を考慮した認証システムが構築されるべきこと、(6)今回の会合の結論を第15回国連持続可能な開発委員会(CSD15)や、気候変動枠組み条約関連会合などに提出すること--が、ASEM諸国の共通認識として示されている。【環境省】

(注1)2010年目標は、02年開催の生物多様性条約第6回締約国会議で採択された目標で、「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という内容。一方、ミレニアム開発目標は、00年9月に国連ミレニアム・サミットで採択された「国連ミレニアム宣言」と90年代に主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合したもので、「極度の貧困と飢餓の撲滅」、「環境の持続可能性の確保」など15年までに国際社会が達成すべき8つの大目標と各目標の下での18の具体的なターゲット、48の指標を提示したもの。




トラックバックURL: