私たちの身の回りでは、家電製品などのエネルギー効率の改善は大幅に進んでいるところですが、逆に、使用時間が増加したり、製品の保有台数が増加するなど、一世帯当たりの消費電力は増加しています。
国では、製造事業者に対して、省エネルギー法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)に基づいた「トップランナー方式」(現在、商品化されている製品のうち、最高の省エネルギー性能以上の水準を目指す方式)によって、製品の効率改善を義務付けています。
また、「省エネルギーラベリング制度」(トップランナー制度を達成しているかどうかを消費者にわかりやすく表示するためのラベリング制度)や「省エネルギー型製品販売事業者評価制度」(販売事業者の省エネルギー型家電製品の普及貢献度を評価する制度)などによって、消費者への省エネルギー型製品の普及促進を図っています。
このような状況の下で、最近では、省エネルギーなど環境にやさしい商品が多く出回るようになり喜ばしいことです。しかし、中には環境とは名ばかりで、機器を使用することによって今まで以上にCO2の排出量を増大させるなど環境に負荷をかける製品が出回っているのも事実です。
また、CO2の排出量を検証する際には、単に製品の性能だけで見るのではなく、製品の製造・流通・廃棄などの一連の過程で把握するLCA(ライフ・サイクル・アセスメント)の手法で行うことも一つの手法としては必要です。
一方、いくつかの検証事例だけで、確実な科学的な根拠のないまま環境や健康によいとして売り出されている商品や、「自然素材でできているものは、すべて化学製品に勝る。」といった極端な考え方も溢れています。
エコワンネットでは、巷に出回っている環境関連商品のうち主なものを検証しながら、単に特定の商品を誹謗中傷するのではなく、本当に環境にやさしい生活を提案していきたいと考えています。
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