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2007年03月

地球温暖化・環境問題:マイナスイオン商品は地球環境や体にいいのか

 マイナスイオンについて、中江茂教授(東京理科大学)は、

「人体への効果との因果関係については、1970年以降400編近い論文が発表されている。ただ、分子レベルのメカニズムが解明されていないが、その大部分は効果ありとする論文であり、客観的には(マイナスイオンは)有益であると考える。また、生理学的効果、医学的効果に関する論文があることから同様の手法で検証することは、測定環境を整えた上で周到な実験をすれば可能。現在、マイナスイオンは測定値にばらつきが多い。今後JIS(日本工業規格)等、公的測定方法が作られるべきである」とし

 一方、安井至教授(東京大学)は、

無効とする論文も多く、マイナスイオンと人体への効果との因果関係は十分に究明されていない。オゾンや湿度などの効果ではないという検証も不足している上に絶対量があまりにも少ない。空気中を浮遊する微粒子の中で負の電荷を帯びた酸素と空気中の微少な水の分子が結合したものであろうが、組成もわかっていない段階で効果を売り物にする商品の販売は無責任である」としています。

 また、日本生活協同組合連合会は、発生方法のタイプ別に極めて慎重な姿勢を打ち出しています。

1「水破砕型」はレジオネラ菌対策が十分な製品だけを「加湿器」として取り扱う。
2「放電型」は、オゾンの発生量を確認し、環境基準を超える恐れがある場合は扱わない。
3 放射性鉱石を応用した「放射線型」の寝具などは、微量であっても被曝について慎重な見方があるために取り扱わない。
4 宝石の一種でマイナスイオン効果をうたうトルマリン製品については「科学的根拠がない」として扱わない。

さらに、国民生活センターは、

1 消費者はマイナスイオンを謳った商品の効果を期待して使用するが、期待通りの効果が分からない。
2 マイナスイオンの発生量表示は、あるものも、ないものも。発生量を表示してもその数値と人体への効果との関係が明確でない。
との結論を下し、

1 マイナスイオンの効果を謳うのであれば、検証をして、その情報を消費者にわかりやすく提供してほしい。
2 マイナスイオンの発生量を表示するのであれば、表示する数値の根拠も含めてその情報を消費者にわかりやすく提供してほしい。
ということを業界に要望したのと同時に、公正取引委員会に情報提供をしていますが、業界からは、きっちりとした反証はありません。。

 これらのことから、マイナスイオンに関しては様々な文献が存在しますが、少なくとも現時点では、

1 マイナスイオンが何なのか、その定義自体が明確に定まっていない。
2 検証方法がメーカーによって異なっている。あるいは、検体が少なすぎる。
3 人体への影響がマイナスイオンの効果なのか、否か、相当な因果関係まで検証されていない。
4 高圧力状態ならともかくトルマリンのブレスレットやシート、布団など通常の使用では変化が出るはずがない。
といった点については、事実としてとらえてよいと思います。

 マイナスイオンに関しては様々な書籍が出版されていますが、そのすべてが科学的な根拠や検証がないまま、効果?だけが記述されています(不充分な検証結果は記載されていますが)。そのような視点でこれらの本を読むと面白いかもしれませんが、購入するのはもったいないですね。もちろん、現在の科学は未解明な分野も多々あり、万能ではありませんが、既に解明されている分野までいいかげんな話をして、それで本を売って儲けるなんて、普通の神経では考えられません。

 マイナスイオンは、これまで、「発掘!あるある大辞典」など多くのTV番組でも取り上げられましたが、マスコミはきっちりと取材をしたもの以外でも、視聴率が上がれさえすれば何でもセンセーショナルに取り上げるということは、周知の事実です。最近では、大手メーカーは徐々に「マイナスイオン商品」を扱わなくなってきています。私たちは、かしこい消費者になる必要があります。


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私たちにできる地球温暖化の原因の二酸化炭素(co2)削減対策

 地球温暖化の原因防止対策のためには、私たちにできる事はホントに小さなことかもしれません。現実には、地球温暖化の原因防止に全く影響を与えることができないような取組かもしれません。

でも、全世界の人々が地球温暖化の原因防止対策として、化石燃料の節約に取組めば、その効果は地球規模で大きなものになると思います。地球温暖化の原因を防止するまではいかないまでも、少しでも、地球温暖化の原因の二酸化炭素(co2)の排出削減のため、できる範囲で日常生活を見直していきたいものです。

◆ 地球温暖化の原因防止対策のため電気を大切に

長時間使わない電化製品は,主電源を切っておこう。
照明は蛍光灯にかえよう。また,こまめに消そう。
冷蔵庫に物を詰めすぎたり,扉を長時間あけないようにしよう。
洗濯するときは,できるだけまとめ洗いをしよう。
エアコンや掃除機のフィルターなどをこまめに手入れをしよう。
寒すぎず,暑すぎず...エアコンは適切な室温を設定しよう。こまめに消そう。
階段を歩いて昇り降りしよう。

◆ 地球温暖化の原因防止対策のためガスや灯油を大切に

お風呂は続けて入ろう。ふたをして保温に努め,できるだけ二度炊きをやめよう。
シャワーの流しっぱなしをやめ,できるだけ使用時間を減らそう。
給湯器の種火のつけっぱなしをやめよう。
適切な室温を設定し,暖房を控えめにしよう。
カーテンを厚手のものにするなど部屋の保温を工夫しよう。
断熱材や二重サッシを使ったり,南側に落葉樹を植えたり...省エネ住宅を考えよう。

◆ 地球温暖化の原因防止対策のため水を大切に

歯磨きやシャワーの際,水を流しっぱなしにするのをやめよう。
風呂の残り湯を洗濯や散水に使おう。
洗車するときは,ホースで流しっぱなしにせず,バケツ洗いにしよう。
雨水を利用しよう。

◆ 地球温暖化の原因防止対策のため上手な車とのおつきあい

近くへは徒歩か自転車で,遠くへはバスか電車で出かけよう。
通勤,レジャーなどでは,相乗りをしよう。
マイカーでの買い物は,計画的にしよう。
ノーマイカーデーに参加しよう。
車を買うなら,「できるだけ空気を汚さないもの」「燃料を無駄に使わないもの」「家族構成に合った大きさのもの」を選ぼう。
荷物の積み下ろしや3分以上停車するときはエンジンを切ろう。

◆ 地地球温暖化の原因防止対策のため緑や水を守る

ごみは持ち帰ろう。
草木などを取らないようにしよう。
緑や生きものにふれあう機会を増やそう。
暮らしの中に花や緑を増やそう。
台所では,野菜くずや油を流しに流さないようにしよう。
洗剤を適切に使おう

◆ 地球温暖化の原因防止対策のためごみを減らそう

買い物袋を持って行き,レジ袋を断ろう。
過大包装の商品は買わないようにしよう。
ペットボトルの購入を控えよう。
紙おむつの使用は最小限にしよう。
詰め替え用の商品があるものを買おう。
耐久性があるものを長く使おう。
生ごみは土にかえそう。
両面コピーや書類の共用化により,オフィスでの紙節減に努めよう。

◆ 地球温暖化の原因防止対策のためリサイクルをしよう

繰り返し使えるびん入りのものや量り売りのものを買おう。
新聞・雑誌・ダンボールなどの古紙は,回収にまわそう。
ビン・缶・ペットボトルはリサイクルしよう。
トレイや牛乳パックの回収に協力しよう。
ガレージセールに参加しよう。
再生紙などのリサイクル製品を使おう。
充電式の電池を使おう。

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地球温暖化の原因と環境問題:日本の地球温暖化の取組

日本の地球温暖化の原因防止対策

 日本では、京都議定書で定めた地球温暖化の原因防止対策として、どのような方法で温室効果ガスの6%削減を達成していくのかについて「地球温暖化対策推進大綱」を1998年に策定し、2002年3月に改訂されました。

 大綱の温室効果ガス削減策は、本来の目的である地球温暖化の原因の国内温室効果ガス排出削減に関する環境問題対策と、それ以外の環境問題対策に分けられます。

大綱で定めた地球温暖化の原因の削減項目 大綱の目標   2002年  
国内での排出削減
△0.5%
エネルギー起源の
地球温暖化の原因のCO2削減  
0% +10.2%
非エネルギー起源の
地球温暖化の原因のCO2・メタンなどの削減  
△0.5% △0.9%
代替フロン等
地球温暖化の原因の3ガスの削減
+2.0% △1.7%
革新的技術開発と
地球温暖化の原因への国民の努力  
△2.0% 評価困難
その他
△5.5%
森林経営等による吸収量の確保   △3.9% -
京都メカニズム △1.6% -
合計     △6.0% +7.6%

エネルギー起源の地球温暖化の原因防止対策

 このうち、「エネルギー起源の地球温暖化の原因の二酸化炭素の削減」に注目すると、対90年比で±0.0%となっているため、数値だけを見ると、現状維持のように思えますが、1990年を基準にすると、地球温暖化の原因温室効果ガス排出量が増え続けているため、2002年では約10%と大幅な削減が必要になっています。

森林経営の地球温暖化の原因防止対策

 また、「森林経営による地球温暖化の原因の吸収量の確保」とは、適切な間伐などの森林を管理することによって樹木の成長を促し、地球温暖化の原因の二酸化炭素CO2の吸収量を増やそうというものです。しかし、これは本来の議定書の目的を外れた取組みだといえますし、実際にこれだけの地球温暖化の原因の二酸化炭素CO2の吸収ができるかどうかも疑問です。

京都メカニズムの地球温暖化の原因防止対策

 さらに、地球温暖化の原因防止対策の「京都メカニズム」による温室効果ガス削減の内容は次のとおりですが、これも国内の温室効果ガス排出を減少させるという目的からは外れた内容となっています。

地球温暖化の原因防止のクリーン開発メカニズム

 地球温暖化の原因の温室効果ガス排出量の数値目標が設定されている先進国が協力して、数値目標が設定されていない途上国内において、地球温暖化の原因の温室効果ガス排出削減(又は吸収増大)などのプロジェクトを実施し、その結果生じた地球温暖化の原因の温室効果ガス排出削減量(又は吸収増大量)をプロジェクト参加国間で分け合うこと。

地球温暖化の原因対策の共同実施

 地球温暖化の原因の温室効果ガス排出量の数値目標が設定されている先進国同士が協力して、先進国内において地球温暖化の原因の温室効果ガス排出削減(又は吸収増大)などのプロジェクトを実施し、その結果生じた地球温暖化の原因の温室効果ガス排出削減量(又は吸収増大量)をプロジェクト参加国に移転すること。

地球温暖化の原因の二酸化炭素(co2)排出量取引

 地球温暖化の原因の二酸化炭素(co2)等の温室効果ガス排出量の数値目標が設定されている先進国間で、温室効果ガス排出枠の獲得・移転(取引)を認めるもの。

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地球温暖化の原因と環境問題:地球温暖化係数

 水蒸気(H2O)を除く地球温暖化の原因に影響を与える温室効果ガスは次のとおりで、右の数値が各ガスの影響度です。(地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第4条)

 このように、地球温暖化の原因として、二酸化炭素自体の影響度は極めて小さいのですが、CO2が水蒸気を除く温室効果ガスの排出量の約9割を占めています。

二酸化炭素

メタン

21

一酸化二窒素 

310

トリフルオロメタン

11,700

ジフルオロメタン

650

フルオロメタン

150

1,1,1,2,2-ペンタフルオロエタン

2,800

1,1,2,2-テトラフルオロエタン

1,000

1,1,1,2-テトラフルオロエタン

1,300

10

1,1,2-トリフルオロエタン

300

11

1,1,1-トリフルオロエタン

3,800

12

1,1-ジフルオロエタン

140

13

1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン

2,900

14

1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン

6,300

15

1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン 

560

16

1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-デカフルオロペンタン 

1,300

17

パーフルオロメタン

6,500

18

パーフルオロエタン

9,200

19

パーフルオロプロパン

7,000

20

パーフルオロブタン

7,000

21

パーフルオロシクロブタン

8,700

22

パーフルオロペンタン

7,500

23

パーフルオロヘキサン

7,400

24

六ふっ化硫黄 

23,900

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地球温暖化の影響で棲家を変える動植物

 動物や植物は、それぞれ自らの生態に適した地域に生息していますが、地球温暖化が進んでいくと北半球では、さらに北又は高地に移動しなければ生きていくことできなくなります。

地球温暖化種子 樹木が種子を飛ばして分布を広げる速度は、40m/年から最高でも約2km/年といわれており、温暖化によって1.5~5.5km/年で移動する気候帯にはとても追いつくことができません。また、高山植物なども、地球温暖化の影響で下から徐々に生息域を高めてくる植物との生存競争を強いられています。

地球温暖化の影響が南極でも

 地球温暖化は、自力で動ける動物にとっても、山岳や海峡などの地形や、都市や道路などの人工物が移動の障壁となります。このため、分布限界に位置する種や高山などに孤立して存在する種などは、行き場を失い絶滅するおそれがあります。

ペンギン 南極圏外の島々では、海とコロニーの間を行き来してオキアミを運ぶアデリーペンギンが生息していますが、この30年間で、つがいが3万2千組から1万1千組に急減し、以前の3分の1までになりました。地球温暖化の影響で、このアデリーペンギンが減る代わりに、本来であればもっと温暖な気候である亜南極地帯に住むジェンツーペンギンがどんどん増えつつあります。(NATIONAL GEOGRAPHIC 2004.9)

地球温暖化の影響が日本でも

ナガサキアゲハ 地球温暖化の影響は、日本においても、亜熱帯性のチョウやセミなどの昆虫の生息地域が日本列島を少しずつ北上しており、分布地図に大きな変化が起きています。昆虫のなかでも、チョウは愛好家が多く、飛行距離が長いことから、分布の変化を指摘する報告が全国的に相次いでいますが、研究者の間で早くから分布の北上を指摘されているのが、ナガサキアゲハです。また、クマゼミの生息地域も北上しており、そのほか数多くの亜熱帯性の生物の北上が報告されています。

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地球温暖化の影響で海に沈む国・島

モルディブ共和国(Republic of Maldives)はインドの最南端の東にあるスリランカから南西に進んだ、赤道付近にある小さな島々です。

島 私たちが訪れたのは、1984年の11月のことでした。空から見たモルディブは、まさに、エメラルドグリーンの海のキャンパスの上に、いくつも浮かぶ美しい貝殻。この国は、首都だけの島、空港の滑走路だけの島、一周するのに30分もかからないリゾート専用の島など小さな約1,200の島で成り立っていて、面積は 298km2(佐渡島の約0.35倍)、 人口 27万人(2000年)、そして、標高は2m以下です。

空港
 降り立った滑走路の横は、すぐ波打ち際で、空港の施設には各リゾートの島へ向かう小さな船が横付けされています。その船に乗り、宿泊地の島に到着すると、こじんまりとした自然を生かしたコテージが並んでいて、お客はほとんどがヨーロッパからの長期バカンスの人たち。日本人はダイビングかトローリングが趣味の数少ない限られた人だけでした。

 海に出ると、砂浜は真っ白に近いパウダーのようで、同じ隆起珊瑚でできた島なのに、星砂や太陽の砂でできている沖縄の西表島のベージュがかった砂との違いに驚きました。海の中に腰まで入り、朝食で出されたパンの残りを放り投げると、もう、それこそ前が見えないぐらい熱帯魚が寄ってきます。おまけに、サメも波打ち際まで寄ってくるので少し恐い思いもしましたが。

島
 このような美しい島が、今、海の中に沈もうとしています。

1987年モルディブの首都マレ島を襲った高潮の被害は、島の三分の一が浸水するほど大きなものでした。その後、日本の無償援助(ODA)で島の周囲約6.8kmを囲う護岸工事が施され、海面から約三メートルの高さまで積み上げた消波ブロックは計4万個にまでもなり、景観は壊れてしまいましたが、安全のためには仕方がないところです。しかし、他の島は、ほとんど自然の地形のままで、標高はせいぜい1メートルまでのところが大半です。

 現在、水面の上昇で海水の圧力が高くなり、地下水に海水が混ったことから、一部の島では、既に地下水が飲料水としては使えなくなりました。また、海岸の浸食もひどくなり、ヤシの木が倒れたり、失われた砂浜を回復させるために大型機械で修復作業がなされている島もあります。

地球温暖化の影響が他の国でも

 同じような海に沈む島の現象が、南太平洋にあるツバルでも起こっています。ツバル政府はオーストラリアとニュージーランドに国民の受け入れを要請しましたが、オーストラリアは受け入れを拒否し、ニュージーランドは移民政策として年間75人だけ受け入れることを認めました。ちなみに、オーストラリアはアメリカに続いて京都議定書から離脱した国です。

 また、島ではありませんが、バングラデッシュのベンガル湾では、稲作で生計を立てている人々の稲田に、これまでにはなかった潮が満ちてきており、田んぼが海に沈みつつあり、彼ら彼女らはなすすべがない状況です。

 このような現実を見るにつけ、世界中では1億人以上の人々が海抜1m以下の低地で暮らしているという現実を考えると、これからの私たちの行動につなげていく必要があるのではないかと考えてしまいます。

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地球温暖化の影響で消え去る氷河

 19世紀半ばまでは、スイスの中央アルプスの渓谷には、ウンターアール氷河がどっしりと流れ込んできていました。しかし、その後、気温が上昇するにつれ、どんどんと標高の高いところへと後退し、現在では2km以上も消滅してしまい、かつて氷河があったところは、侵食された黒い崖が寂しそうにその素肌を現しています。

氷河 また、アメリカのモンタナ州グレイシャー国立公園では、1910年には推定150の氷河がありましたが、現在では30足らずに減少し、しかも、その大半は面積が3分の2ほどに縮小しています。その中で今でも残る氷河の一つ、スベリー氷河は3分の1以下に減少しています。本来なら何十万年もかけて徐々に進行する変化が、わずか何十年という短い時間で起きており、近いうちに、グレイシャー(氷河)国立公園は、名ばかりになるのではないかと心配されています。

 同じくアメリカのアラスカ州デナリ国立公園のバックスキン氷河も消えつつあり、毎年、推定940億立方メートルの水が海に流れ出していて、これは地球上で最大の規模の融解といわれています。

キリマンジャロ これ以外にも、アフリカの赤道直下のキリマンジャロの万年雪は80%以上が解け、インドのガルワル・ヒマラヤ氷河も急速に後退しており、南米ペルーのケルカヤ氷冠では毎年200m近く後退しているところもあるなど、世界各地の氷河で異変が起きています。

 高緯度地域においても、グリーンランドの氷床が融解を始めているほか、北極圏では1年を通じて氷が浮かんでいる海域が、10年で9%の割合で狭くなってきています。南極また、2002年には、南極の3,240平方キロメートルもあるラルセン棚氷が大崩壊し、氷河をせき止めるダムの役目をしていた棚氷の崩壊は今後どのような影響が出るのかが心配されています。(NATIONAL GEOGRAPHIC 2004.9)

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