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30和歌山県

地球温暖化の原因で和歌山県串本町や鹿児島県奄美諸島のサンゴが千葉県館山市や長崎県・五島列島へ北上

 和歌山県串本町や鹿児島県奄美諸島など暖かい海域で生息する熱帯性のサンゴ4種類が約100~500キロ離れた千葉県館山市長崎県・五島列島の周辺海域に北上していることが、国立環境研究所と福岡大らの調査でわかった。これらの状況は、地球温暖化の原因による海水温の上昇が影響したものとみられる。近年、本州の海域で熱帯性のサンゴの確認が相次ぐことから、同研究所は長期の定点観測を行う計画で、サンゴ北上の実態解明を目指す。昨年まで約3年間の調査で、千葉県館山市ではこれまで和歌山県串本町や静岡県・伊豆半島の海域で見られたエンタクミドリイシとミドリイシ属の一種を確認したという。長崎県五島列島では鹿児島県奄美諸島や熊本県天草市周辺海域のスギノキミドリイシやクシハダミドリイシが見つかったという。山野主任研究員によると、千葉県館山市の周辺海域では一番寒い2月の水温が1985年と比べ約1.5度上昇しており、エンタクミドリイシなどが越冬できる水温13度を保っているという。また、長崎県五島列島周辺では、気象庁の観測で過去100年の平均海面水温が約1.2度上昇している。地球温暖化の原因によって海水温が上昇すると、熱帯のサンゴの流入が増えるとともに、海藻や海藻を好む魚が減るなど、生態系や漁業に影響を与える可能性があるという。和歌山県串本町でも1990年代以降、黒潮に乗って運ばれた熱帯のサンゴ約20種類が定着していることがわかっている。日本国内における広域にわたっての継続調査はこれまで行われたことはなく、同研究所は数年以内に和歌山県串本町や千葉県館山市など国内8か所の海域で、地球温暖化の原因によるサンゴの生育状況や海水温の変化などの定点観測を始める計画だという。山野主任研究員は「海の生態系の異変を感じる。地球温暖化の原因によるものなのか、生態系への影響などを含め調査する必要がある」と話している。
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