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地球温暖化のメカニズム

気候変動、廃棄物、生物多様性などで意見交換 第10回日・EU環境高級事務レベル会合

 2007年5月21日にベルギー・ブリュッセルの欧州委員会本部で、「第10回日・EU(欧州連合)環境高級事務レベル会合」が開催された。
 「日・EU(欧州連合)環境高級事務レベル会合」は、1992年から99年までに計8回開催された後、双方の日程調整の都合などにより、しばらく開催されていなかったが、05年5月の「第14回日・EU定期首脳協議」で再開が決定し、06年4月に7年ぶりに第9回会合が日本で開催されていた。
 今回の会合は、第9回会合に引き続き開催されたもので、西村六善・地球環境問題担当大使とピーター・カール・欧州委員会環境総局長が共同議長を務め、日本の外務省、経産省、環境省関係者や、欧州委員会環境総局、国際問題担当局などの関係者が出席。
 議題としては、日・EUの環境政策、気候変動問題、廃棄物問題(天然資源の持続的利用)、生物多様性、国際環境ガバナンス(管理)などの幅広い分野について意見・情報交換が行われた。
 このうち気候変動問題に関しては、気候変動枠組条約の究極目標である「温室効果ガス濃度の安定化」を達成するために、主要排出国が参加する実効性ある国際的枠組みの構築に向けて協調していくことで、日・EUの意見が一致した。
 また、廃棄物問題では、日・EU双方が協調して「3Rイニシアティブ(注1)」を推進し、国際的な循環型社会の構築をめざすことで意見が一致したほか、EUの化学品規制「REACH」、同リサイクル・有害物質制限規制「WEEE/RoHS」について、日本側関係者の意見提出の機会を確保することがEU側から伝えられた。さらに廃船解体に関わる問題や廃棄物の越境問題について意見交換が行われた。
 生物多様性については、2010年開催の「生物多様性条約第10回締約国会議」の日本誘致をEU側が歓迎。またEU側は日本がG8議長国となる08年に、気候変動問題と並ぶ優先課題の1つとして「生物多様性」をG8の枠組みで取り上げるよう、日本側に要望した。このほかに、違法伐採対策に関する双方の協調や情報交換の継続も合意された。
 第11回会合は08年に東京で開催されることが決まった。ただし、具体的な日程については、今後、日・EU双方が調整して決定することになる。【外務省】

(注1)04年のG8サミットで小泉首相が提唱した、3R(廃棄物の発生抑制、資源・製品の再使用、再生利用)に関する行動計画。(一)経済的に実行可能な廃棄物の3R化促進、(二)再生利用原料や再生利用製品などの国際流通に対する障壁低減、(三)政府、民間部門、NGOなど多様な関係者間の協力奨励、(四)3Rに適した科学技術の推進、(五)人材育成や途上国との協力--を目的としている。




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