TOPページ > 02STOP!地球温暖化の原因 > 地球温暖化のメカニズム > 関西電力が地球温暖化の原因対策で二酸化炭素(CO2)排出権購入

地球温暖化のメカニズム

関西電力が地球温暖化の原因対策で二酸化炭素(CO2)排出権購入

 関西電力(大阪府大阪市北区中之島)は、地球温暖化の原因対策として温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)京都議定書排出権取引に基づいて削減するため、ベトナムの水力発電会社であるタイアン水力発電株式会社が実施するタイアン水力発電プロジェクト及び同じくベトナムのランソン建設貿易株式会社が実施するチェンコン水力発電プロジェクトからCO2クレジットを購入することとし、両プロジェクトについて、日本政府から「京都メカニズム」の一つである「クリーン開発メカニズム(CDM)」の承認を得たと発表した。タイアン水力発電プロジェクトは、ベトナム国ハジャン省を流れるミエン河で平成22年8月に運転を予定しているタイアン水力発電所(合計82000kW)において、地球温暖化の原因の温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を排出せずに発電することで、年間平均で約18トンの二酸化炭素(CO2)排出量削減を見込むものである。関西電力は、平成24年末までに創出される二酸化炭素(CO2)クレジットの全量になる約44万トンの二酸化炭素(CO2)を購入することとした。また、チェンコン水力発電プロジェクトは、ベトナムのソンラ省を流れるナムサ河とナムホン河で平成22年7月に運転を予定しているチェンコン水力発電所(合計11400kW)において、地球温暖化の原因の温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を排出せずに発電することで、年間平均で約2.4万トンの二酸化炭素(CO2)排出削減を見込むものである。関西電力は、平成24年末までに創出される二酸化炭素(CO2)クレジットの全量となる約6万トンの二酸化炭素(CO2)を購入することとした。なお、両プロジェクトについては、ベトナム政府の承認もすでに得ており、現在、二酸化炭素(CO2)クレジット取得に必要となる国連CDM理事会の承認を得る手続きを進めているという。関西電力は、地球温暖化の原因防止に積極的に貢献するため、今後も引き続き、原子力発電の安全・安定運転に努めるとともに、地球規模の地球温暖化対策に実効性がある温室効果ガス削減プロジェクトからの二酸化炭素(CO2)クレジットを取得するなど、さまざまな取組みによって、国内外での総合的な対策に取り組んでいくという。CO2クレジットとは、先進国・移行経済国における温室効果ガスの排出量と相殺できる、温室効果ガスの削減・吸収量の権利のことである。クリーン開発メカニズム(CDM)とは、先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(または吸収増大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、CO2クレジットとして取得する仕組みで、共同実施(JI)、排出量取引(ET)と並ぶ京都メカニズムの1つの手法である。




トラックバックURL: