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31鳥取県

鳥取県米子市では割り箸・廃天ぷら油の再資源化運動で地球温暖化の原因の二酸化炭素(CO2)排出量削減

 鳥取県米子市では、割り箸廃天ぷら油再資源化運動地球温暖化の原因温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)排出量削減に取り組んでいるが、これは中海水質浄化運動から始まったものである。鳥取県米子市では、「子供も大人も身近な環境問題を五感で感じることが課題解決へ繋がる近道」との発想から、1990年に鳥取県米子市の子供を中心とした「彦名地区チビッ子環境パトロール隊」を結成し、テーマは、身近な大きな環境問題である「中海の水質浄化」であった。家庭から出る生活排水による中海の水質汚濁の勉強が始まり、その学習の結果として、中海の水質汚濁の大きな原因となっている家庭の廃天ぷら油の回収と再資源化運動がスタートし、現在、BDF製造にまで発展している。もう一つの取組みの始まるきっかけとなった鳥取県米子市のパトロール隊を指導する向井哲朗氏は、当時、製紙会社に勤務していた。パトロール隊の子供たちとの勉強会で出た素直な疑問は、「教科書には緑が大切と書いてあるのに、おじさんの製紙工場は森林破壊しているの」といったものであり、これが、全国で初めての試みでもあった割り箸回収へ発展し、現在では鳥取県米子市の地域全体での取組となり、更には全国へと発信してきた。身近な環境問題を生で知り、そこに存在する問題点をしっかりと踏まえ、自ら活動を行うのかパトロール隊のポリシーであり、以来、10年以上にわたって継続している割り箸・廃天ぷら油の回収・再資源化活動は、豊かな心を持った子供たちを育んでいる。鳥取県の総面積は全国の1%で小さい方から7番目であり、人口は全国で最も少ない県であるが、老年人口割合が高く生産年齢人口割合が低く、鳥取県内総生産額も全国47位と最下位である。こうした地域特性からは、で地球温暖化の原因の温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量も全国で最も少ないのが鳥取県ではないかと思われる。鳥取県は小さな県であるからこそ、逆に、都市部では難しい地球温暖化の原因防止の取組でも実現の可能性が見え、一見ハンディキャップのような立地をプラスに活かす発想が鳥取県にはあったといえる。鳥取県米子市の中海の水質浄化という子供たちが身近に感じる環境問題から始まった環境教育が、地域住民の地球温暖化の原因防止活動につながった。地球温暖化の原因防止活動の効果は、目に見えないもので短期的には感じることが難しいものではあるが、それをいかに見える活動にしていくか、そして活動を広げていくかに関して智恵を絞る必要がある。子供たちの身近に感じる環境問題に主軸を置きながら、地球温暖化の原因防止活動についても更に工夫を取り入れ、地域から全国へ発信し続けてもらいたい活動である。




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