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08茨城県

茨城県つくば市で障害者と共に地球温暖化の原因対策

 茨城県つくば市にある社会福祉法人創志会では、障害者が社会の一員として地球温暖化の原因対策としての環境問題に取り組む職業訓練の一環としてBDFバイオディーゼル燃料)の精製に取り組んでいる。原料の廃食用油は地元スーパーなどと提携して集め、精製したBDFは地元つくば市のスーパーの配送車や茨城県つくば市内のスクールバス等の燃料になり、資源循環システムができあがっている。つくば市のスクールバスを利用する生徒や関係する人々が地球温暖化の原因問題へ意識を高めるのにも役立っているという。一方、主体となって活動している障害者は、つくば市の地域の人々とふれあうことで自信とやりがいを感じる機会になっている。施設の利用者(障害者)数名と職員が毎日つくば市内の3~5カ所程度の提携先を回り、廃食用油を回収しており、この回収に使っているバンの車にも地球温暖化の原因対策のBDFが使用されている。廃食用油回収の際は、先方の社員に回収確認のサインをもらうが、サインは障害者がもらいに行き、提携先とのコミュニケーションが図れ、これも社会復帰訓練になる。地元つくば市の私立高校のスクールバスへの給油に関しては、生徒達の間でも、自分たちの乗るスクールバスの燃料が廃食用油からできているということで、茨城県つくば市で障害者と共に地球温暖化の原因対策への意識の醸成がなされてきている。BDFの精製は主に障害者が行い、当初障害者は時間の観念が薄く、時間が守れず何度も失敗したが、作業を続けるうちに、時間の観念が身につき失敗しなくなったという。活動の主体は社会復帰を目指す障害者を支援する茨城県つくば市初の複合型支援施設であり、障害者にも社会の一員として地球温暖化の原因対策(環境問題)に携わることのできる作業として試行錯誤しながらたどり着いた取り組みも、軌道に乗って約一年が経過した。障害者もつくば市地域の人とふれあい、社会復帰への足がかりができ、更に、年間114トンの温室効果ガスである二酸化炭素の削減という地球温暖化の原因防止の一端も担う取り組みとなっている。また、つくば市内の事業所や高校と提携することにより提携先の社員、生徒に対しても地球温暖化の原因防止をアピールできている。また、つくば市内の提携先からはBDFの増産を望む声もあり、施設では設備の増設も検討するなど、将来にわたって活動のさらなる展開が期待されている。障害者が地球温暖化の原因対策について先駆け的な取り組みに実際に携わることで社会貢献し、つくば市の地域のリーダーとしても活躍しており、今後はつくば市の地域の人も巻き込みつつパートナーシップの環が広がっていくものと思われる。




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