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地球温暖化のメカニズム

京都メカニズム案件承認 CDM15件

 経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト15件が、、平成20年1月16日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。
 CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
 日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
 今回承認されたのは、三菱商事(株)が申請した(1)ウズベキスタンでのマクサムチルチックプラントにおけるN2O 削減プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で36.2万トン)、(2)ウズベキスタンでのフェルガナアゾットプラントにおけるN2O 削減プロジェクト(同:17.8万トン)、(3)ウズベキスタンでのナボイアゾットプラント#25 第一ラインにおけるN2O 削減プロジェクト(同:17.8万トン)、(4)ウズベキスタンでのナボイアゾットプラント#25 第ニラインにおけるN2O 削減プロジェクト(同:18.2万トン)、(5)ウズベキスタンでのナボイアゾットプラント#25 第三ラインにおけるN2O 削減プロジェクト(同:17.6万トン)、(6)ウズベキスタンでのナボイアゾットプラント#25 第四ラインにおけるN2O 削減プロジェクト(同:15.6万トン)、(株)デンソーが申請した(7)メキシコ合衆国における工場のエア需要側での省エネ改善プロジェクト(同:0.1万トン)、東洋製鐵(株)が申請した(8)タイ・パトゥンタニ地域へ
の低環境負荷型ツーピース缶製造ライン導入プロジェクト(同:0.2万トン)、関西電力(株)が申請した(9)シンガポールにおけるNO.5スンゲイカドゥー通り6番地でのビージョー産業による新用途向け熱回収事業(同:1.5万トン)、三菱商事(株)が申請した(10)中国雲南省での麗江市玉龍県龍巴河水力発電(発電量1万2,600キロワット)プロジェクト(同:5.7万トン)、(11)中国甘粛省での甘粛永昌県東河湾流れ込み水力発電(発電量2万9,100キロワット)プロジェクト(同:10.6万トン)、(12)中国雲南省での石門開水力発電(発電量1万キロワット)プロジェクト(同:4.3万トン)、(13)中国雲南省での雲南省木底菁二級発電所(発電量8,000キロワット)プロジェクト(同:3.0万トン)、(14)ポーランドでのポーランドZAT 硝酸工場におけるN2O 削減プロジェクト(同:58.0万トン)、北海道電力(株)が申請した(15)マレーシアでのマレーシア・エサジャディ小水力発電プロジェクト(同:3.6万トン)--の15件のプロジェクト。
 今回の承認分までで、日本の正式な京都議定書による京都メカニズム承認案件数は285件、全承認プロジェクトの年平均CO2排出削減量の合計はCO2換算で11,085万トンとなった。




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