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地球温暖化のメカニズム

ベンゼンの環境基準超過割合2.9%に低下

 環境省は平成18年度に地方公共団体が実施した有害大気汚染物質の大気環境モニタリング調査結果を環境省の調査結果と併せて公表した。
 調査は大気汚染防止上の優先取組物質(注1)とされている22物質のうち、測定法が確立している計19物質を対象に実施している。
 19物質中、環境基準が設定されているベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンの4物質について測定値と基準値を比較した結果では、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン(環境基準値はともに1立方メートルあたり200μg)、ジクロロメタン(環境基準値1立方メートルあたり150μg)の3物質についてはすべての測定地点で環境基準値を下回っていたが、ベンゼン(環境基準値1立方メートルあたり3μg)は測定地点458地点の2.9%にあたる13地点で環境基準値を超過した。
 ベンゼンの測定点中、環境基準超過があった地点の割合は10年度には46%にのぼっていたが、その後は11年度23%、12年度20%、13年度18%、14年度8.3%、15年度7.8%、16年度5.5%、17年度3.9%と年々改善されている。
 環境省では、今後とも、PRTRデータ及び有害大気汚染物質モニタリング結果等により、排出量や大気環境濃度等を継続的に検証・評価し、地方公共団体との連携のもと、有害大気汚染物質対策を推進していくこととしている。

(注1)平成8年10月に中央環境審議会がまとめた「今後の有害大気汚染物質対策のあり方について(第2次答申)」の中で有害大気汚染物質としてリストアップされた234物質のうち、人の健康に関するリスクがある程度高いとして選定された物質




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