TOPページ > 02STOP!地球温暖化の原因 > 地球温暖化のメカニズム > 環境省 干潟に棲息する生物の調査結果を公表 緑の国勢調査

地球温暖化のメカニズム

環境省 干潟に棲息する生物の調査結果を公表 緑の国勢調査

 環境省生物多様性センターは、平成14年度より「自然環境保全基礎調査」(注1)の一環として、日本の代表的な干潟157箇所における底生生物(注2)について、統一的な手法により全国調査を行ってきた。この程、その結果をとりまとめました。
 今回の調査では、過去に記録されていなかった種の分布が新たに確認された一方で、今回分布が見られなかった種も多く確認された。また、主要種の分布図をまとめた結果、域に分布する種の一部に分布域の分断が見られた。さらに、塩性湿地・マングローブ湿地に生息する種の多くは、限られた地域ブロック・調査地のみに出現し、地域的絶滅の危険性も示唆された。
 なお、今回の調査では1箇所につき1回のみの調査であったため、出現しなかった種が調査の年に偶然少なかったのか、あるいは地域的に絶滅したのか明確には判断できない。
 環境省では、日本の生態系の状況を継続的に把握するため「重要生態系監視地域モニタリング推進事業(モニタリングサイト1000)」を進めており、今回の干潟調査の結果を踏まえつつ、平成20年度以降についても日本の重要な干潟生態系のモニタリングを実施するとしている。

(注1)自然環境保全基礎調査:全国的観点から自然環境の現況及び改変状況を把握し、自然環境保全の施策を推進するための基礎資料として整備するために、環境省が昭和48年度より自然環境保全法第4条に基づきおおむね5年ごとに実施。通称「緑の国勢調査」とも言われている。
(注2)底生生物:干潟など水域の底質(砂・泥など)の表面・内部に棲む生物の総称




トラックバックURL: