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地球温暖化の原因&環境問題記事3
北極の気候変動に関する新知見を掲載 07年6月21日発行の「ネイチャー」
ストックホルム大学のJan Backman教授ら、2004年8月8日から9月14日まで実施された統合国際深海掘削計画(IODP)北極海掘削航海に参加した欧州の科学者らが、その成果としてまとめた、北極の気候変動の新知見に関する論文が、07年6月21日発行の雑誌「ネイチャー」に掲載された。
IODPは、海洋科学掘削船を使って深海底を掘削することにより、地球環境変動や地震発生メカニズムの解明、地殻内生命の探求をめざしている国際研究協力プロジェクト。03年10月に日米により発足して以来、現在までに、欧州17か国で構成される欧州海洋研究掘削コンソーシアム、中国、韓国など21か国が参加している。日本が提
供する地球深部探査船「ちきゅう」、米国が提供する科学掘削船、欧州が提供する特定任務掘削船などがプロジェクトに利用されている。
今回、「ネイチャー」に掲載された論文は、04年の北極海掘削航海で、北極点に近い北極海ロモノソフ海嶺の頂上付近で、海底下428メートルまでの堆積物試料を採取したところ、この試料に記録された化学的・物理的特性と微古生物学的特徴から、新生代期(6,500万年前~現在)の北極海の古環境の変遷について初めて地質学的な証拠が得られ、北極海で海洋循環が始まった証拠が見つかったとするもの。
IODP北極海掘削計画の研究チームは、古くは内陸部に封じ込められた(陸封の)湖沼のような状態にあった北極海が、酸素に乏しく、塩分濃度が低い河口の汽水状態のような環境を経て、新生代の前期中新世の後期にあたる1,750万年前に、酸素を豊富に含む海へと変化したと指摘。また、この北極海の状態の変化は、塩分を含む北大西
洋の海水が北極海へ流入することが可能となるような、フラム海峡のより広くより深い海路の形成によるものであると推測するとともに、このような北大西洋と北極海の間の深層流の接続が、全地球規模の海洋循環構造パターンと気候変動に関する重要な鍵を握っているとしている。
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