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地球温暖化のメカニズム
荷主企業と物流事業者が協働して取組むCO2出削減事業
グリーン物流パートナーシップ会議(注1)は平成19年5月14日までに、「グリーン物流パートナーシップ推進事業」19年度採択案件11件を決定した。
この事業は、荷主企業と物流事業者の協働により実施される物流の改善策で、CO2排出量削減が確実に見込まれる事業のうち、(1)内容に新規性がある事業(モデル事業)、(2)普及が望まれる取組みを内容とする事業(普及事業)、(3)物流効率化事業の問題点解決に向けた調査事業(ソフト支援事業)の各優良案件に対して、補助金交付や事業委託を行っている公募事業。19年2月5日から4月6日まで19年度対象案件の公募が行われていた。
今回採択が決定したのは、「モデル事業」と「ソフト支援事業」について。「普及事業」の採択案件は19年5月末に決定するとしている。
このうち「モデル事業」として採択されたのは、東京牛乳運輸(株)による「液体食品原料のタンクローリー輸送からソフトタンク輸送(注2)への切替え」など4件。一方、「ソフト支援事業」として採択されたのは、(株)ジェイアール貨物リサーチセンターと日本オイルターミナル(株)による「バイオマス燃料の鉄道輸送に関する調査」、(株)富士通総研と佐川急便(株)による「宅配便エコポイント(注3)制度の実施に向けた調査」など7件。
「モデル事業」採択案件4件については、経済産業省の補助制度「グリーン物流パートナーシップモデル事業費補助金」により、1事業あたり1億円を上限として補助対象事業経費の2分の1が補助されされるほか、「ソフト支援事業」7件については実施が委託される。【国土交通省,経済産業省】
(注1)荷主企業と物流事業者の協働による物流分野でのCO2排出削減策を強化するため、経済産業省、国土交通省、(社)日本ロジスティクスシステム協会、(社)日本物流団体連合会、(社)日本経済団体連合会らが連携して17年4月に設置した組織。
(注2)ソフトタンクは折り畳みや取り外しが可能な特殊シート材製のタンク。タンクローリー輸送の場合は片荷輸送になることが多かったのに比べ、ソフトタンク輸送ではさまざまな帰り荷を柔軟に積むことができる。また異種の液体同士、固体との混載も可能になった。
(注3)エコポイントは、レジ袋を断るなど環境配慮行動をとった消費者にポイントを付与し、消費者がそのポイントをためると、一定のポイント数に応じて好きな商品の購入や寄付などに活用できる制度。経産省と国交省が設置した「グリーン物流とエコポイント研究会」は19年3月に、物流エコポイント制度モデル事業案を提案した報告書をまとめている。
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