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地球温暖化のメカニズム

地球温暖化・環境問題:国立環境研究所「第1期中期計画」研究成果

(独)国立環境研究所は2007年3月30日、「第1期中期計画」にもとづく重点特別研究プロジェクト2件、政策対応型調査研究1件の成果報告書を公表した。
 「第1期中期計画」は、国立環境研究所の独立行政法人化に伴い定められた研究計画。13~17年度の5年間を対象期間とし、重点特別研究プロジェクトとしては6つのプロジェクト、政策対応型調査研究としては2分野の研究が行われていた。

  今回成果報告書が公表されたのは、重点特別研究プロジェクトのうちの(1)成層圏オゾン層変動のモニタリングと機構解明プロジェクト、(2)内分泌かく乱物質及びダイオキシン類のリスク評価と管理プロジェクト、および政策対応型調査研究の(一)化学物質環境リスクに関する調査・研究。

 このうち、「成層圏オゾン層変動のモニタリングと機構解明プロジェクト」は、人工衛星を利用したオゾン層観測、地上設置遠隔計測機器によるオゾン層モニタリングを行うとともに、これらの監視・観測データを活用したオゾン層変動機構の解明、成層圏数値モデルの開発、オゾン層の将来変動の予測を行ったもの。

 成果報告書は、人工衛星「みどり」、「みどり2」に搭載された成層圏監視センサー「ILAS」・「ILAS2」による観測が、人工衛星の不具合により、ともに1年に満たず終了を余儀なくされたが、その限定された観測期間中の間に、大規模なオゾン層破壊が起こった北極域や当時最大規模に発達した南極オゾンホールを捉えることに成功したこと、化学気候モデルを利用した南極オゾンホールの変化予測の数値実験で、オゾンホールが2020年ごろに縮小傾向に転じ、21世紀半ば過ぎにはほとんど観測されなくなるものとの予想が得られたことなどが説明されている。




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