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地球温暖化のメカニズム

地球温暖化・環境問題:環境省黄砂飛来情報ページの試験運用

 黄砂の飛来状況への関心が高まっていることを受け、環境省は2007年4月19日から5月末まで、リアルタイムの黄砂飛来情報を同省ウエッブサイト上から試験提供することにした。

 19日から提供されている情報は、同省が03年度から整備を進めてきた、ライダー(注1)黄砂モニタリングネットワークにより取得された情報で、観測地点は、国内9か所(札幌、仙台、つくば、新潟、富山県射水、島根県松江、長崎(まもなく長崎県大村へ移転予定)、長崎県福江島、沖縄県国頭村)と韓国・ソウル(注2)。このほかに、中国の北京、フフホト、安徽省合肥市の3地点についてのデータ提供も準備中だ。

 主な提供情報は各観測地点の地上から上空6キロメートルまでの(1)黄砂飛来量(地図上に円柱で表示)と(2)黄砂高度分布図、および(3)モデル計算による北東アジア地域の黄砂濃度分布図。

 環境省は、今回の試験運用によるサイト稼働状況や利用者の意見を把握した上で、システムを改善し、08年黄砂飛来シーズン(2月~5月)での本格運用をめざす考え。なお、本格運用に向けては、中国7か所とモンゴル3か所についても、07年度中にODAによるライダー装置設置を行い、黄砂モニタリングネットワークの充実を図る予定

(注1)ライダー(LIDAR:Light Detection and Ranging)はレーザー光を利用して粒子状物質の垂直分布をリアルタイムで観測する装置。地上付近から上空にかけての黄砂飛来状況が把握でき黄砂飛来予測に役立つほか、目視で区別できない粒子状大気汚染物質と黄砂を区別して観測することもできる。
(注2)新潟、射水、松江、長崎のライダーは環境省、つくばと国頭村は国立環境研究所、札幌は北海道大学と国立環境研究所、福江島は総合地球環境学研究所、ソウルはソウル大学と国立環境研究所の設置




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