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地球温暖化のメカニズム

地球温暖化・環境問題:神栖市の地下水監視調査 2か所のモニタリング孔で新たにジフェニルアルシン酸検出

 茨城県神栖市の井戸水から高濃度の有機ヒ素化合物・ジフェニルアルシン酸が検出された問題により、環境省、茨城県、神栖市がA・B2つの汚染井戸周辺外縁で実施している地下水監視調査で、19年4月12日までに、B井戸周辺地区南西部分のモニタリング孔「M-30」、「M-31」の2か所から、1リットルあたり0.002から0.007ミリグラムのジフェニルアルシン酸が新たに検出された。

 「M-30」、「M-31」とも、18年12月にジフェニルアルシン酸検出が確認されたモニタリング孔「M-27」の地下水下流側に新たに設置されたモニタリング孔。

 今回の結果を踏まえ、環境省、茨城県、神栖市は16年7月に「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」が決定した、モニタリングと飲用井戸水の安全確保指針に基づき、汚染が確認された「M-30」、「M-31」から半径約200~800メートル圏内にある(1)井戸水の飲用自粛指導と、(2)全飲用井戸の調査実施、(3)仮設給水所の設置--などの対策を行うことにした。

 なお今後は(2)の調査結果をもとに、井戸水汚染の可能性がある範囲を決定し、その周辺で新たなモニタリング孔を設定し継続的なモニタリングを行う方針。

 ジフェニルアルシン酸は戦後製造されていない化学物質で、神栖市には第二次世界大戦中に旧日本軍関係施設が設置されていたことがあるため、当初、これらの施設との関連で汚染がおこったと推測されていた。

 ただしその後の調査で、汚染井戸周辺の地中に高濃度ヒ素を含むコンクリート様の塊が発見され、この塊の中に「平成5年6月」と記された空き缶が含まれていたことなどから、「5年以降にジフェニルアルシン酸そのものがコンクリートのようなものに混ぜられて投入された可能性が高い」という汚染原因推定結果が、17年6月開催の「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」で報告されている。




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