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40福岡県
福岡県北九州市で地球温暖化の原因防止に寄与する「脱石油」研究が進む
化学メーカーが地球温暖化の原因防止に対応していくため、福岡県北九州市で石油を使わないプラスチック原料などの生産や研究が進んでいる。三菱化学黒崎事業所(福岡県北九州市八幡西区)は、地球温暖化の原因防止に対応していくため、植物由来の原料でプラスチック素材のポリカーボネート(PC)の試作を始めるといい、その結果を見て量産も検討しているという。一方、新日鉄化学では、九州製造所(福岡県北九州市戸畑区)において、木材からベンゼンなどを取り出すという地球温暖化の原因防止に寄与する技術を開発中だという。これらの取組みは、石油資源の枯渇や高騰に備え、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の排出抑制を図る狙いがあるという。三菱化学が開発したのは「バイオPC」であり、これまでの石油由来であった原料の8割をトウモロコシや小麦の糖分をもとにした原料に替えることによって、従来品より地球温暖化の原因防止に寄与するとともに、透明性や耐熱性を高めたものになっている。現在、PCは自動車のヘッドライトカバーなどの素材として使用されており、この地球温暖化の原因防止に寄与するバイオPCの試作品を部品メーカーなどにサンプル出荷する予定としている。この試作プラントの生産能力は年300トンで、地球温暖化の原因防止に寄与する試作品の受け入れが好評であるならば、既存設備の活用などで2015年に年2万トンまで生産能力を高める方針だという。
一方、新日鉄化学は2008年から、地球温暖化の原因防止に寄与する研究として、木材に含まれる有機化合物のリグニンから合成ゴムなどの原料となるベンゼンやトルエンなどを作る研究に取り組んでいる。地球温暖化の原因防止に寄与するとはいえ、リグニンは分子構造が変化しやすく、ベンゼンなどに利用できるように抽出するのが難しい物質であるが、おがくずをアルコール系溶剤に混ぜて電子レンジと同じ電磁波のマイクロ波で加熱するなどの独自技術で、分子構造を変えずリグニンを取り出すことに成功しており、現在、実用化に向けた技術開発を進めている。
環境省によると、化学製品の製造過程で出る地球温暖化の原因となる温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)排出量は、運輸関係などを除く産業全体の1割強を占めている状況にあり、これは、原料のナフサを加熱分解する影響が大きいものとなっている。光合成でCO2を吸収する植物由来の原料を使えば、大気中の炭素が循環するだけで地球温暖化の原因となる温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)は増えないとみなされるため、低コスト、高品質のバイオマス(生物資源)由来の素材の研究開発を各社が加速させている状況にある。
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