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14神奈川県
神奈川県横浜市がごみ処理で地球温暖化の原因対策の二酸化炭素(CO2)排出量削減
神奈川県横浜市では、横浜市一般廃棄物処理基本計画において「横浜G30プラン」を掲げてきており、これまでごみの削減減量に大きな成果を挙げてきた。このたび、横浜市が、ゴミ処理計画への次のステージへと踏み出すという。横浜市では、有識者らでつくる横浜市一般廃棄物処理基本計画審議会の答申を受け、新たな「横浜市一般廃棄物処理基本計画」の策定に向けた作業に着手している。横浜市の新基本計画では、ただ単にごみを減らすだけではなく、地球温暖化の原因対策の温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量を削減するといった環境負荷低減に関する指標を盛り込むなど、地球環境問題にも考慮した一段と高度なゴミ処理の手法の目標の設定を目指している。横浜市では、昨年10月にごみ処理のあり方について諮問を行い、「横浜市廃棄物減量化・資源化等推進審議会」(会長=中杉修身・元上智大大学院教授)が林文子横浜市長に答申した。横浜市の新基本計画の期間は、2025年度までの概ね15年間となっている。これまでの横浜市の一般廃棄物処理基本計画「横浜G30プラン」(03年1月~10年度)における目標は、ごみ排出量の削減に特化した計画だったが、今回の答申では、ごみ処理の目標設定の在り方について「地球温暖化の原因対策の温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量削減などを目標に加えることを検討すべきである」と答申された。既に政府から環境モデル都市に選定されている神奈川県横浜市は、25年度までに温室効果ガス排出量を30%削減する「横浜市脱温暖化行動方針(CO―DO30)」に取り組んでいる。市資源循環局の担当課は「新たな基本計画ではCO―DO30とも連携することになる」と話し、市民や事業者のごみ処理にも環境問題を考える視点が必要になるとする。横浜市のG30プランに定められたこれまでのごみ削減減量目標は、基準年度と比べてどれだけのごみを減らすかという数値化できる分かりやすいものだった。しかし、今回のように地球温暖化の原因対策の温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量を削減するという環境負荷低減に関する指標は難しい。答申では「目標の見える化」が必要となるとしている。また、答申は、市民・事業者・行政の協働の取組みによってごみ排出量を基準年度に対して40%以上削減したG30プランの取り組みを評価しており、ごみ減量に関してはG30の経験を引き継ぐべきであるとしている。その上で、一層のごみ減量に向けて、さらなる分別の徹底、ごみの発生抑制に向けた取り組み、コスト意識の観点に立った事業の有効性を確認すること等を挙げている。横浜市では、9月を目途に計画の素案を発表し、パブリックコメント(市民意見)によって意見を募集した後、12月に横浜市一般廃棄物処理基本計画策定を目指している。
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