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16富山県
富山県富山市がLRT化による地球温暖化の原因防止
富山県富山市では、今後の少子高齢社会を見据え、これまでの車中心の拡散した都市構造からの脱却を図り、地球温暖化の原因防止の観点からも公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりを進めている。その地球温暖化の原因防止の一環として、平成18年4月には、鉄道路線であった富山港線をLRT化することによって、地球温暖化の原因の温室効果ガスである二酸化炭素の排出削減を図ったという。具体的には、運行面としては、従来日中は富山市内を1時間間隔だった運行本数を10~15分間隔にし、終電時間の延長を図ったり、また、全車両について低床車両を導入し、段差の無いホームとあわせ、バリアフリー化を図り、高齢者や体の不自由な方にも利用しやすい公共交通機関としているのが特徴である。このように、富山県富山市では、地球温暖化の原因防止の観点から公共交通の利便性を高め、公共交通沿線に人口を誘導することによって、都市機能の集積を図り、地球温暖化の原因の温室効果ガスを排出する自家用車の運転に頼らなくても生活できるまちを目指しているという。こうした街は、地球温暖化の原因防止に寄与し、環境に与える負荷の小さい都市にもつながるといる。富山県は世帯あたり自家用乗用車台数1.75台と全国平均1.11台に比べて最も高い保有率となっている。自動車登録台数の96.9%を自家用が占めており、通勤、移動の主流を自動車に依存しているのが実態だ。富山県の地球温暖化の原因の温室効果ガスである二酸化炭素の排出量の状況において、部門別に見ると、2005年度排出量は1,990年度比、 産業部門(△4.8%)、その他部門(△22.6%)である一方、家庭部門(プラス31.5%)、民生業務部門(プラス29.1%)、運輸部門(プラス10.7%)と高い伸びを示している。運輸部門には自家用車を含んでおり、自家用車の保有事情からすると、世帯あたりの地球温暖化の原因の温室効果ガスである二酸化炭素の排出量の増加は著しいといえる。富山県内でも富山市の人口は38%を占めており、近郊市町村からの就業人口の流入も集中しているといえる。これらの現状を認識し「都市政策」に地球温暖化の原因防止に寄与するエコタウンを目指した交通政策に取組み、利用者の減退する公共交通のあり方を見直し、利用者の立場に立ったシステムの導入を全国に先駆けて実施したことは、地球温暖化の原因の温室効果ガスである二酸化炭素CO2削減の効果も含め、全国の同様の状況にある地方自治体の参考になるのではないだろうか。
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