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10群馬県
群馬県前橋市が地球温暖化の原因防止に寄与するEVスタンドを無償開放
群馬県前橋市は今年度、国のグリーンニューディール基金を活用することによって地球温暖化の原因防止に寄与する電気自動車(EV)の充電スタンドを公設で設置し、一般市民に無償で開放すると発表した。前橋市によると、EV充電に用いる電力は、前橋市役所近くの大手町2を流れる矢田川に、最大出力300キロワットの二酸化炭素(CO2)を排出しない水力発電装置を設置して発電するというものになっている。前橋市によると、このように小規模な水力発電でEV充電を行うのは全国初であり、川の力で電力の地産地消を行うと同時に、EV普及の手助けをしたいと話している。電気自動車EVは走行中に温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化の原因防止に大いに寄与するとされている。しかし、その反面、充電能力に限界があり連続走行距離が短いことから、道路沿いでの充電インフラの整備が大きな課題となっている。前橋市環境課によると、群馬県における公共の充電スタンドはまだ数カ所しか設置されていないという。こうした現状に対応すべく、前橋市では昨年11月に前橋市千代田町4の馬場川に、同じく最大出力300キロワットの小規模な水力発電装置を設置した。このモデル的な取組みを基に、市街地での発電の課題となる騒音や装置にたまるゴミについて調査し、実用化に何ら問題はないと判断した。今回水力発電装置を設置する矢田川は幅1.3メートル、水深約20センチの細く浅い流れだが、十分に発電を行うことが可能だという。前橋市では、水力発電装置用の充電スタンドの設置に1200万円の予算を計上している。この発電装置で数台のEV充電器を稼働させ、付随する充電スタンドには、EVに乗る一般市民に無償で開放するという。この取組みによって、前橋市では年間14.9トンの地球温暖化の原因となる温室効果ガスのCO2削減効果と、約2人分の雇用創出を見込んでいるという。
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