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地球温暖化のメカニズム
316件目までの京都メカニズム案件を承認
経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト13件が、平成20年5月13日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。
CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
今回承認されたのは、(株)三井住友銀行が申請した(1)ブラジルマット・グロッソ州でのアラブタンガ・セントライス・エレトリカス株式会社・アラプセル小水力発電-小規模CDMプロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で10.7万トン)、三菱商事(株)が申請した(2)中国四川省での九龍県熱枯河一級8,000キロワット水力発電プロジェクト(同:3.2万トン)、(3)同じく九龍県熱枯河二級1万キロワット水力発電プロジェクト(同:4.1万トン)、(4)同じく九龍県熱枯河三級1万3,000キロワット水力発電プロジェクト(同:5.4万トン)、(5)中国広西チワン族自治区での金鶏2万5,200キロワット水力発電プロジェクト(同:6.6万トン)、(6)中国広西百色市での広西右江那吉6万6,000キロワット水力発電プロジェクト(同:17.4万トン)、エコセキュリティーズ(株)が申請した(7)ブラジルリオグランデ・ド・スル州でのジャグアリ・エネルジェティカ株式会社・フルナス・ド・セグレド小水力発電・小規模CDMプロジェクト(同:2.8万トン)、(8)ブラジルマト・グロッソ州でのブラコ・ノルテⅢ小規模水力発電設備 小規模CDMプロジェクト(同:4万トン)、(9)メキシコアグアスカリエンテス市でのアグアスカリエンテス-エコメタン埋立ガスのエネルギー化プロジェクト(同:16.3万トン)、住友商事(株)が申請した(10)ウクライナでの化石燃料を使用する系統の電力を代替する、製鉄所における排ガス利用発電プロジェクト(同:170万トン)、三井物産(株)が申請した(11)マレーシアでのパーム油工場からの廃液メタン回収による発電プロジェクト(同:4.8万トン)、双日(株)申請した(12)インドタミル・ナドゥ州でのゴヤル社1万4,850キロワット風力発電プロジェクト(同:2.8万トン)--の12件のプロジェクト。
今回の承認分までで、日本の正式な京都メカニズム承認案件数は316件、全承認プロジェクトの年平均CO2排出削減量の合計はCO2換算で11,617万トンとなった。
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