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地球温暖化のメカニズム

日本の気候を2つの温室効果ガス排出シナリオで予測

 気象庁は2100年頃の日本付近の通年の気候変化予測を行った「地球温暖化予測情報 第7巻」をまとめ、08年3月27日に同庁ホームページに掲載した。
 「地球温暖化予測情報」は複数のCO2排出シナリオに沿った地上気温、降水量、海面水位などの変化について、気象研究所が開発した地球全体を対象にした気象モデル(全球大気・海洋結合モデル)をもとに予測したもので、同庁では96年度からこの報告をほぼ2年ごとに定期的に発表している。
 第7巻は、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が提示した温室効果ガス排出シナリオのうち、IPCC第4次評価報告書において最もよく用いられたシナリオであるA1Bシナリオ(大気中の温室効果ガス濃度が21世紀末頃に20世紀末の約2倍)とB1シナリオ(温室効果ガス濃度が約1.5倍)の2つのシナリオを使い、日本付近に対象を絞り、気候予測計算を行いとりまとめたもの。
 約100年後(2100年頃)の気候予測結果は、
(1)A1Bシナリオの場合、北海道で3℃以上、東北から西日本では2~3℃、沖縄・奄美では1.5℃程度。B1シナリオの場合、北海道で1.5~2℃、その他の地域で1~1.5℃程度上昇する。
(2)降雪量は、排出シナリオに係らず東北以南で減少、北海道の標高の高い地域で増加する。
(3)年平均海面水温は、A1Bシナリオの場合2.0~3.1℃、B1シナリオの場合0.6~2.1℃上昇する。
(4)年平均海面水位(海水の熱膨張のみを考慮)は、A1Bシナリオの場合9~19cm、B1シナリオの場合5~14cm上昇する。
などの内容が示されている。




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