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地球温暖化のメカニズム
「2050年までの世界の温室効果ガス排出量半減」議長総括にも反映
2007年6月6日(現地時間)から、ドイツのハイリゲンダムで開催されていたG8(主要8か国)サミットは、6月8日午後に、議長国ドイツのメルケル首相が議長総括(注1)を発表して、3日間の日程を終えた。
今回のサミットで議長国ドイツは、「成長と責任」をテーマに掲げつつ、「世界経済」や「アフリカ支援」を主要議題として提示。このうち「世界経済」の分野では、「気候変動」が大きなテーマとなった。
日本の安倍首相は、「世界全体の温室効果ガス排出量を2050年までに半減する」という長期目標などを示した、気候変動問題に対する日本の新戦略「美しい星50(注2)」の内容を提案。こうした内容を軸に議論が行われた結果、世界全体の温室効果ガス排出量を、2050年までに半分以上削減することを真剣に検討することでG8首脳の合意が得られ、6月7日に発表された首脳宣言「世界経済における成長と責任」に続いて、「議長総括」の中にも記載されることになった。
なお、安倍首相はサミット終了後の内外記者会見の中で、「(気候変動に関する)日本の提案自体が首脳文書に盛り込まれ、サミットの議論や成果に大きな貢献を果たすことができたと充実感を感じている」と発言。今後日本が、京都議定書の目標達成に向け、全力を尽くす必要性を示すととともに、08年に日本で開催される洞爺湖サミットでも、「環境、気候変動問題を主要課題として取り上げていきたい」という方針をあきらかにした。【外務省】
(注1)今回のサミットでは「議長総括」、「世界経済における成長と責任」、「G8貿易宣言」、「アフリカにおける成長と責任」、「不拡散に関するハイリゲンダム声明」、「テロ対策に関するG8首脳声明-グローバル化時代の安全保障テロ対策」、「スーダン/ダルフールに関するG8首脳声明」の計8つの成果文書が発出された。
(注2)「美しい星50」は、(1)2050年までに、世界全体の温室効果ガスの排出量を半減させることを目標として、革新的技術の開発と、環境に調和したライフスタイル・社会システムづくりに日本が積極的に取組み、その成果を「日本モデル」として世界に発信すること、(2)京都議定書が規定していない2013年以降の気候変動対策の国際的な枠組みを、経済発展と両立可能で、各国の削減能力・事情に配慮した柔軟で多様性のある内容とし、全主要排出国の参加が得られるものとすること、(3)07年度中に京都議定書目標達成計画を見直し、「1人1日1キログラムの温室効果ガス削減」を目標とした国民運動を新たに日本国内で展開していくこと--の3点を包括的な政策として示したもの。
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