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地球温暖化のメカニズム

17年度VOC排出量は12年度排出分の81.6%

 環境省は揮発性有機化合物(VOC)排出量を推計した新たな「VOC排出目録」に関する報告を、19年5月31日に公表した。
 大気汚染の原因物質の1つであるVOCについては、18年4月1日から完全施行された「改正・大気汚染防止法」の中に、規制と事業者の自主的取組みを組合せて排出抑制を行うとの方針が盛り込まれ、18年3月にまとまった、中央環境審議会「揮発性有機化合物(VOC)排出抑制専門委員会」の報告には、事業者の自主的取組み支援のために、VOC排出目録の整備・更新を行う必要性が指摘されていた。
 今回公表された目録は、VOC削減規制の基準年とされている12年度の既存目録の見直し、17年度の目録の新規作成を行ったもので、中環審・VOC排出抑制専門委員会の指摘による修正が加えられている。
 作成にあたっては、(1)発生源の抽出の系統化によるデータ精度の向上、(2)VOC削減規制の目標年度である22年度まで継続的に統計可能な推計方法への変更--を行った。
 なお推計された全国の17年度VOC排出量は、12年度排出量(年約147万トン)の81.6%にあたる年約121万トンだった。
 発生源ごとの推計方法・推計結果の詳細は、報告書の別冊に集約されている。
 なお、環境省は19年度に、報告で示された推計方法や精度に関する検証を継続し、法規制、自主的取組みなどの区分ごとのVOC排出削減量を推計した上で、「改正・大気汚染防止法」にもとづく取組みの進捗状況の把握に役立てていきたいとしている。




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