TOPページ > 02STOP!地球温暖化の原因 > 地球温暖化のメカニズム > 東京湾、伊勢湾、大阪湾の「総量削減基本計画」に環境大臣が同意

地球温暖化のメカニズム

東京湾、伊勢湾、大阪湾の「総量削減基本計画」に環境大臣が同意

 東京湾、伊勢湾、瀬戸内海の「第6次水質総量規制」に向け、関係20都府県知事から環境大臣に協議があったCOD、窒素・りん含有量に関する「総量削減計画」が、平成19年5月24日開催の公害対策会議幹事会で了承され、環境大臣が同意した。
 水質総量規制制度は、人口・産業が集中する広域的な閉鎖性海域の水質汚濁を防止するために、昭和53年に「水質汚濁防止法」と「瀬戸内海環境保全特別措置法」の改正により導入された制度。
 水質汚濁が問題となっている東京湾、伊勢湾、瀬戸内海に流入する各集水域ごとに、環境大臣が目標年度、発生源別・都府県別の削減目標量に関する「総量削減基本方針」を定め、関係都府県知事はこれに基づき、削減目標量を達成するための「総量削減計画」を策定するとされている。
 また各知事は、関係地域にある一定規模以上の工場・事業場から排出される汚濁負荷量についての「総量規制基準」を環境大臣が示した範囲内で定めることになっている。
 第6次水質総量規制の「総量削減基本方針」は18年11月21日付けで環境大臣により策定済み(注1)だった。
 今回、環境大臣の同意が得られた「総量削減計画」は「方針」を踏まえて、COD、窒素・りん含有量それぞれについての目標年度(21年度)時点の各都府県の発生源別(生活排水、産業排水、その他)削減目標量、および、削減目標量達成のための削減策を規定したもの。 このうち、削減策としては、(1)下水道、浄化槽などの生活排水処理施設の整備、(2)工場、事業場の実情に応じた総量規制基準の適切な運用、(3)環境保全型農業の推進、家畜排せつ物の適正管理、合流式下水道の改善、(4)情報発信、普及・啓発、(5)干潟の保全・再生、底泥除去、底質改善対策の推進--などが定められている。

(注1)第6次水質総量規制の「総量削減基本方針」は、21年度を目標年度としたCOD、窒素・りん含有量それぞれについての削減目標量を発生源別、都府県別に定めている。水域別では、東京湾については、COD・日193トン、窒素含有量・日199トン、りん含有量・日13.9トン、伊勢湾についてはCOD・日167トン、窒素含有量・日123トン、りん含有量・日9.6トン、瀬戸内海については、COD・日537(うち大阪湾の削減目標量は133)トン、窒素含有量・日465(同116)トン、りん含有量・日29.5(同7.5)トンが削減目標量とされている。




トラックバックURL: