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地球温暖化のメカニズム

ドイツ政府が「G8環境大臣会合」議長総括文書を公表

 2007年3月15日から17日まで、ドイツのポツダムで開催された主要8か国(G8)環境・開発大臣会合の議長総括文書が、07年4月13日までにドイツ政府から公表され、環境省ホームページに07年5月9日に掲載された。
 今回のG8環境・開発大臣会合には、主要8か国(日、加、仏、独、伊、露、英、米)の環境担当大臣のほか、主要途上国であるブラジル、中、印、メキシコ、南アの環境担当大臣も出席。「生物多様性」と「気候変動とエネルギー」とについて意見交換が行われた。
 公表された議長総括文書は、(1)参加したG8・主要途上国が議長提案である「ポツダム・イニシアティブ-生物多様性2010および10の行動」を基本的に支持したこと、(2)IPCCによって確認された気候変動に関する科学的知見に合意し、先進国と途上国双方が気候保全、持続可能な開発、経済成長に関する統合的戦略を策定することが必要であるという見解を共有したこと--などを示している。
 また「ポツダム・イニシアティブ-生物多様性2010および10の行動」は議長総括文書の付属書として位置づけられており、その内容には、(一)地球規模で生物多様性を損失することの経済的重要性、(二)科学と政策の間の接点向上、(三)生物多様性に関する情報・意識向上ツール「地球規模の生物種情報システム」構築の検討、(四)生産と消費のパターンに関する政策の統合強化、森林違法伐採対策の実施、(五)野生動物違法取引に関する協力強化、(六)侵略的外来生物種の特定、阻止、統制管理に関する取組みの拡大と国際協力の強化、(七)海洋保護区の地球規模ネットワークに関する調査研究の拡大と協力強化、(八)気候政策と生物多様性政策の連携向上、(九)資金調達のための革新的機構に関する検討、(十)2010年目標(注1)の達成、およびそれ以降のための国家目標・戦略の策定、実施--が盛りこまれている。

(注1)2010年目標は、02年開催の生物多様性条約第6回締約国会議で採択された目標で、「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という内容。




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