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地球温暖化のメカニズム

地球温暖化・環境問題:関東カワウ広域協議会、カワウ一斉追い払いを実施

 環境省などが事務局を務める「関東カワウ広域協議会」は、平成18年度に続き、19年度もカワウの一斉追い払いを行うことにした。期間は4月17日から26日まで。


 カワウは、ペリカン目ウ科に属する留鳥。一時は絶滅が危惧されたが、その後に個体数が増加傾向に転じ、現在は全国で5~6万羽生息しているといわれる。広域的に移動し、河川などで行われている内水面漁業に深刻な被害を与えている(注1)が、各都県単位の対応には限界があり、都県を越えたカワウ保護管理を進める必要性が生じている。


 「関東カワウ広域協議会」はこのような状況を踏まえて、17年4月に、環境省、水産庁、国土交通省、関係10都県(福島・栃木・群馬・茨城・埼玉・東京・千葉・神奈川・山梨・静岡)、漁業関係団体などを構成員として設立された組織。17年11月には、関東地域でのカワウの保護管理の方向性を示す「関東カワウ広域保護管理指針」もまとめている。


 今回のカワウの一斉追い払いは、この「管理指針」に基づき、被害が深刻なアユの放流と遡上を守ることを目的に実施されるもの。各地域の漁協の協力を得ながら、ロケット花火、かかし、銃器捕獲、テグス張りなどの手法によりカワウを追い払うとともに、実施前後にカワウの飛来数調査を実施し、追い払いの効果を把握する。なお、18年度に実施した一斉追い払いでは、カワウの飛来数が20%減少したと報告されている。


(注1)このほかに、リン酸が多く含まれているカワウの糞による樹木枯死被害なども報告されている。




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