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地球温暖化のメカニズム

地球温暖化・環境問題:「底質のダイオキシン類対策技術資料集」を公表

 国土交通省は同省の「底質ダイオキシン類対策技術検討委員会」の検討の成果を「底質のダイオキシン類対策技術資料集」としてまとめ、平成19年4月13日に公表した。

 14年に底質のダイオキシン類に関する環境基準値が設定されたことを受け、国土交通省は15年6月に「河川、湖沼等における底質ダイオキシン類対策マニュアル(案)」を策定し、同省が管理する河川、湖沼で環境基準値を超える底質のダイオキシン類汚染が確認された場合、このマニュアルに基づき対策を講じるという方針を示していた(注1)。

 しかし15年時点では、安全で経済的に処理できる対策技術が十分に確立されていなかったため、学識経験者で構成される「底質ダイオキシン類対策技術検討委員会」を16年度に設置。18年度までの3年をかけて、主要な底質ダイオキシン類対策技術である分解無害化処理技術(注2)、原位置固化処理技術(注3)、覆砂処理技術(注4)について、実証試験などを実施した上で各技術の実用化に向けた検討を行ってきた。

 今回公表された「資料集」は、「第1章 総則」、「第2章 対策の基本的考え方」、「第3章 対策技術の概要」、「第4章 分解無害化処理技術の検証」、「第5章 原位置固化処理技術の検証」、「第6章 覆砂技術の検証」の6章構成。対策の経緯、関連法令、対策の基本的考え方、分解無害化処理技術、固化処理技術、覆砂処理技術それぞれについての実証試験などの結果、結果に対する評価をとりまとめている。
 
(注1)国土交通省・地方公共団体が11年から実施している調査の中で、22河川の底質について、ダイオキシン類の環境基準超過事例が確認され、その対策が緊急の課題となっている。
(注2)河川から掘削除去した汚染底質に含まれるダイオキシン類を高温加熱や微生物の作用などにより分解して無害化する技術。
(注3)汚染底質を移動することなく、セメントなどの固化剤を混合して、原位置で固化す技術。ダイオキシン類が周辺環境に拡散することを
防ぐ。
(注4)汚染底質を移動することなく、汚染箇所の表層を良質な砂で覆うことで、ダイオキシン類が周辺環境に拡散することを防ぐ技術




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